秋の新ベラ狙いに続いて、「両グルテンの底釣り」が活躍する日が近づいてきた。とくに野釣りで有望な釣り方だが、管理釣り場でも条件次第では面白い釣りができる。今回はその実釣編。千葉県野田市にある野田幸手園の1号アカシア桟橋でそれらしく狙ってみたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース伊藤さとし)
野田幸手園で実釣
2月22日(火)に野田幸手園へ釣行。天候は晴れ。ゆえに放射冷却によって、朝の気温は低い(氷点下)。管理事務所を背にして、1号アカシア桟橋の入口寄りに座った。飛天弓閃光L19尺竿を継ぎ、両グルテンの底釣り。水深は2本半弱。タックルとエサは下図。
直近の様子が分からないので、はじめから2種類のエサを作る。
(1)『凄グル』25cc+『グルテン四季』25cc+水50cc。
(2)『いもグルテン』25cc+『凄グル』25cc+水50cc。
(1)と(2)の違いは比重(1)<(2)、開き(1)>(2)、エサ持ち(1)<(2)、集魚力(1)<(2)だろうか。
左が浅く右が深い左右のカケアガリなので、振り込みの正確性が求められる。打ち損じたら穂先で誘導して、できるだけエサ打ち点を一定にするが、少しでもズレるとナジミ幅が異なってしまう。
よって、どこに着底しても上バリが底を切らないように、タナは上バリ5cmズラシとかなりマージンを取った。
(1)のエサを打ち、竿掛け正面でトップ2~3節、左だと1~2節、逆に右だと4節以上入ってしまう。
ジャミらしき触りに苦戦
7時半にエサ(1)でスタート。携帯ストーブを炊いているのでエサは凍りはしないが、指先が冷たく微妙なハリ付けは難しい。まあ今の段階ではそれほどきれいにハリ付けすることもないので、心配はないだろう。
寄せるつもりでラフにハリ付けするが、一向に本命の触りが出ない。出るのはジャミの動きばかり。そこでエサ(2)を試してみるが、これだとジャミの触りすら消えてしまった。重めのエサはよくないのだろうか?いや答えを出すにはまだ早過ぎる。何せ本命の触りではないのだから。
ジャミの触りが静かになった時がチャンスと思っていたが、その時はいきなり訪れた。
フワフワと力なさげに上下動するトップ。そこからチクッと落としたので聞きアワセすると、これが何と本命で、しかも肩が張った尺クラスの放流ベラ。となれば今までの触りはヘラなのか?
しかし、その後も同じ動きに手を出してみるが、ことごとく空振り。やはりウキを動かしているのはジャミなのかも。
気温上昇で事態一変
事態が一変したのは、太陽が高くなり気温があからさまに上昇してきた9時半すぎ。風も強くなって流れが発生し、トップがシモられるくらいになったが、触り→アタリがこれまでよりも明確に現れてアタれば乗る展開に。
一時は連チャンもあり、あれよあれよで10枚をカウント。だが同池自慢の大型は、いまだ顔を見せてくれない。
数を釣るだけなら、今の同池は段差の底釣り(バラケにウドン)が圧勝。そこをあえて両グルテンで狙っているのだから、数よりもできれば型物が出てほしいが、今のところその兆候はない。
動きが弱くなった時に試しに(2)を打つが、不思議なほど(2)だとウキが動かない。こうなると、何が嫌われているのか探りたくなる。
ちなみにマルキユー・成井氏が並びで同じような釣り方をしていたが、彼のエサはいもグルテン入り。しかし普通にウキは動いていたので、もしかしたら底の状態が異なり、それが影響していたのかもなどと勝手な想像をして結論づける。
配達された弁当「情熱中華丼」を平らげたのが11時45分すぎ。そこからさらに1時間ほど釣りを続けて、13時前に納竿。釣果は30~35cmを計15枚だった。
次回も「両グルテンの底釣り」です。
<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>