厳冬期のメバリングには限界というものがある。海水温的にもメバルの活性が低く、また寒すぎる気温の面から言っても、釣り人の精神に堪える。そんなメバリングの厳しい中盤戦に、たった1尾の釣果をどう獲るか?釣れてしまえばこちらのもの。定番の表層巻きセオリー以外の方法を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
「今日は1尾だけでも」の日に
厳冬期メバリングの難しさで、今日は1尾だけでも、と思う日がある。
メバルは比較的反応しやすい魚だが、海水温が10℃近くなると、アタリが遠くなる。1時間やって無ということもザラ。私は昨年確か、3時間くらい粘って無を経験している。体感気温0℃近い海で、3時間粘ってメバルもカサゴも返答なしだと、疲れる。ただ、それが釣りだ、とも思う。
釣り人というのはアタリさえあれば続けられるが、アタリがなければ辛抱できないものだ。厳冬期はメバルにもっと寄せた釣り方で、まず1尾獲ってしまいたい。そして、1尾獲るとかなり、かなりラクになる。そのあとが続くかもしれないというイメージを持つことができる。
巻きでは基本的に出ない
表層リトリーブの釣りはよほどプレッシャーがかかっていない海でない限り、厳冬期のメバルには通用しない。出るところもあるのだろうが、筆者が知る大阪湾界隈ではリトリーブで2月3月に釣れるのは、本当に明石のワンポイントくらいしかない。そこも数年行っていないので状況がかわっているかもしれない。
そもそもメバルは表層巻きというセオリーが鉄板ではない。はじめから「止め」に近い釣り方でいった方が手堅く獲れる。ただ同じライトゲーム対象魚の釣り方として、アジほど「止め」にこだわる必要がないので、巻きでも釣れると言われているだけではないだろうか?
巻き以外の3つの釣り方
「じゃあ、巻き以外にどうやってメバルを釣るのか?」
厳冬期のハイプレッシャーなメバルは次の3つの方法で釣ってしまおう。
表層レンジキープ
ジグ単を表層に止めて放っておくだけのレンジキープ釣法はかなり効く。そもそも私はアジングロッドでメバルをやるときにはこの方法1本くらいなのだが、メバリングのスタンダードとしてもいいと思う。今のメバリングのロッド&リール&ラインの設定ではなかなか難しいのだけれど。
そしてジグ単リグは、もう徹底的に軽くする。風がなければヘッドは0.2gが基準だ。筆者は0.15gまで持っている。ワームはハリのサイズとあわせて調整を。基本は1.5inch級がベストだろう。
表層をふわふわと漂わせて、あとは壁やストラクチャーに引っ掛けないためのロッドの操作と、ラインスラックを取るリーリングだけでOK。この釣り方をしているとアタリに対してビックリアワセしがちだが、乗ったところで巻きアワセで十分間に合う。
マイクロメタル
筆者の個人的な印象として、マイクロメタルはその場のメバルの気分によってはかなりハマるときがある。おそらく1g級またはアンダー1gのマイクロメタルが、そもそもまだそこまで投げられていないからだろう。メバルは初見のルアーに対して非常に反応がいい。シーズン中盤厳冬期のジグ単は飽きられている。マイクロメタルを試してみよう。
ジグヘッドに生エサ
外法というなかれ、ハーフルアーフィッシング。ニオイつきワームといっしょで、生エサをジグヘッドにつけてしまうのも手だ。筆者はイカでたまに釣果を上げている。おそらく小エビだともっと食いがいいのではないだろうか?これも表層でふわふわと軽量リグで漂わせて使おう。生エサに食わなければ、ほとんど魚はいない。