PEラインの最大のデメリットは耐摩耗性の低さでしょう。これは、根ズレ時よりも、結束時に大きく影響します。結束なくして釣りは成立しません。この欠点を補うためにあるのが「リーダー」です。今回は、PEラインとリーダーについて、過去のナイロン主流の時代との比較を交えて解説しましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
変化するラインシステム
ナイロンラインが主流の時代はメインラインとリーダーの太さのバランスは「リーダーはメインラインの4倍程度がいい」とされてきました。3号のナイロンラインには12号のリーダーといった具合です。
ラインの強度は各社でバラツキがありますが、平均的にはナイロン3号は12lb(5.4kg)、対してリーダー12号は40lb(18kg)となります。12lbクラスの記録を狙うならリーダー以下の強度は最低、12 lbあればいいわけですから、妥当な組み合わせだと思います。
PEラインの場合
PEラインが主流になった今、こういったリーダーとメインラインのバランスはかわりました。PEライン3号は60lbもあるからです。以前の考え方では、リーダーよりもメインラインの強度が上まってしまう逆転状況となってしまいました。PEラインも発売当初はここまで直線強力が強くなかったのですが、技術の進歩はとどまることを知りませんね。
<堀籠賢志/TSURINEWSライター>