プロが教える「旬魚」の目利き:メスのズワイガニの選び方 内子狙い撃ち

プロが教える「旬魚」の目利き:メスのズワイガニの選び方 内子狙い撃ち

コロナ禍で守らなければならないのが黙食。これを食べると無口になるというのがカニ。これから年末年始、カニを食べる機会も多いのでは?今回はおいしいセコガニの見分け方を、奈良県中央卸売市場の丸中水産株式会社勤務の著者が紹介。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター有吉紀朗)

有吉紀朗

1967年兵庫県明石市生まれ。奈良県在住。水産系の学校出身で仕事も水産系。小型船舶免許も高校生で取得。釣り歴40年以上だけど下手の横好きで自分が釣れれば誰でも釣れる。

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カニ漁と解禁

11月6日にスタートするのが日本海西部のズワイガニ漁。一方、底曳き網の操業は9月から翌年6月までで、混獲されたカニは海に戻さないといけない。

しかし網の中で潰されたり下層と表層の異なる水温のため、海に戻されたカニの生存率は、秋季は5割に満たないことが福井水試から報告されている。

そこでカニが多く生息する海域では、カニ漁期以外底曳網をしないカニ専用海域を作って自粛している。こうしてカニの資源は守られている。釣り業界も見習いたい。

プロが教える「旬魚」の目利き:メスのズワイガニの選び方 内子狙い撃ちセコガニ(提供:TSURINEWSライター有吉紀朗)

セコガニとは

関西ではメスのズワイガニをセコガニと呼ぶが、オスのズワイガニとメスのズワイガニを一緒に並べると、カニの親子だと思っている人が多い。普通はそう見える。魚の中にはオスが小さいものもいるが、カニはだいたいメスのほうが小さい。

プロが教える「旬魚」の目利き:メスのズワイガニの選び方 内子狙い撃ち親子じゃない(提供:TSURINEWSライター有吉紀朗)

小さいから美味しくないかというと、そんなことは全くない。オスとは違った内子の濃厚な味が堪らない。また高価なオスにくらべ、メスなら比較的価格も手ごろでうれしい。

しかもメスはオスより早く禁漁となるので、食べられる時期も短い。産地で茹でたもの、生のものとも今の時期入荷してくる。

ズワイガニの生態

どのようなものを選べばいいかという前に、少し生態について紹介しよう。ズワイガニは脱皮直後だけ大きくなり、10回目の脱皮までは雌雄大きさはかわらないそう。メスはここで卵巣が発達して(内子)親になり、オスはその後も脱皮する。

交尾はオスがメスを守りながら脱皮した軟らかい時におこなわれ、すぐ産卵して腹節で孵化を待つ(外子) 。オスがメスをエスコートして脱いだ所を交尾するのは深海(水深200~400m)のロマンで、カニを食べながら想いたい。

次のページではセコガニの目利きを紹介

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