東京都心部・湾奥エリアのサビキ釣りで、サバなどが好調に釣れています。秋が深まるこれからが本番。近場で回遊魚の引きを味わってみませんか?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター菊池英則)
大物狙いのキホンの釣り方
サビキ釣りだから小物しかかからないということはありません。大物の確率を上げる釣り方を紹介しましょう
沈めて中層で待つ
上の写真のように、ラインの下に結んだサビキ仕掛けが見えるか見えないかくらいに沈めます。内湾の表層には、サヨリやサッパなどの小魚が多く見えるのですが、サバなどのいる中層を探ると、それだけ大物がヒットする確率が高くなります。もちろんサッパなども中層でもヒットします。
アタリはいきなりくる
サッパの群れている様子は、水面下に簡単にわかります。観察していると、たまに「ギラッ」と、少し深い場所で大型の魚体が光ります。これがサバなどの大物です。そして、サビキ仕掛けを引ったくるように、グイグイ!とアタリは一気にきます。
弱らせて一気に取り込む
ヒットしたら、まずは慌てずに、ラインのテンションを保って魚を走らせ、弱るのを待ちましょう。サバの場合、4~5回ほど走らせると、暴れなくなります。そして、決意したら、堤防の柵を飛び越えるように、一気に引き上げましょう。よく魚を空中でブラブラさせている釣り人がいますが、水面バラシの原因になります。
アニサキスより怖いヒスタミン中毒
よく、釣れたサバをバケツでキープしている釣り人がいます。サバというとアニサキスの食中毒が浮かびますが、実は常温で放置すると身からヒスタミンが出てきて中毒の原因になってしまいます。
釣り場での下処理
夏場から秋の気温が高い時期にヒスタミン中毒を避けるためにも、釣れたサバは、エラの付け根を開いてハサミで血管を切り、血抜きします。そして血が抜けたら、ハサミでお腹を切り開いて、内臓とエラを取ってしまいます。こうすることで、新鮮な状態をキープできるほか、台所の臭い対策にもなります。
保冷剤か氷は必需品
サバなどの魚は、釣り場で下処理したら、保冷剤か氷を入れたクーラーボックスに、早めにしまうようにしましょう。
クーラーボックスがない場合は、スーパーなどで買える冷凍食品用の保冷バッグで代用できます。美味しく持ち帰って釣果を味わいたいものです。
それでは次回から、都内のポイントごとのノウハウをレポートしていきます。
<菊池英則/TSURINEWSライター>