初夏~初秋にかけてショアに寄ってくる10~15cm級の小サバは、ライトゲームでは難易度が高いゲスト君です。アジングメインの筆者がやっている小サバの釣り方を語ります。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
スイッチが入りにくい
小サバの習性として、群れていてもワームに食ってこない、また捕食のスイッチが入らないというものがあります。ワームに食ってこない水面に見えている魚はイワシだという人もいて、私もたぶんそうだと思いますが、確実に群れているくせに食わないサバもいます。
ベイトは98%プランクトンだと思うのですが、なぜかリトリーブの釣りでアタりやすいところを見ると、もしかすると動くものに反応する本能があるのでしょうか?捕食のスイッチを入れるためには、速めのリトリーブや微妙なトゥイッチなど、小細工が必要です。
また、これもよくあることで、小サバはどれだけ目に見えてたくさんいて、ブルブルとアタっても、その正体は、群れのカラダにラインが触れているだけのことがあります。つまりワームを見て食っているわけではない。だから、やはりリトリーブなどでこちらからワームを見せてやって、それでスイッチが入る個体をしとめるしかなさそうです。
何にもならない釣りだけど…
ジグ単やジグさびきを以外の小サバ釣りとして、もうひとつ方法があるとすれば、マイクロメタルでの引っ掛け釣りです。ちゃんとメタルを見てアタってきますし、ドラグを滑らせすぎず即アワセすれば、ハリ数の多いメタルだとよく引っ掛かって釣れます。
と、ここまで語ってきたわけですが、小サバというのは釣ってどうなるものでもありません。食べておいしいのはおいしいですが、エリアや季節や食べ方によっては寄生虫がちょっと怖い魚でもあります。釣りのゲーム性で言っても、再現性ある釣れ方をする魚ではないので、つくづく困った子です。
けれど、アジが入るまでのこの厄介なターゲットを、あえて狙って釣るという、無駄に難易度高いかわいいゲスト釣りもアリかもしれません。
<井上海生/TSURINEWSライター>