投げ釣りでシロギス調査 高めの水温で今後にも期待【静岡・沼津】

投げ釣りでシロギス調査 高めの水温で今後にも期待【静岡・沼津】

静岡の沼津周辺へシロギスの様子を見に出かけた。周辺の工事の状況も確認しつつ、牛臥海岸で2尾、沼津港で1尾の計3尾の釣果を得たのでリポートする。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)

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海釣り 投釣り

沼津周辺で投げキス釣り

今冬は水温の低下が少なく、シロギスも深場に落ち切らなかったようで、3月後半から浅場での釣果情報が入ってきている。そこで3月26日、沼津周辺へ様子を見に出かけた。

まず護岸工事の状況を確認するために、島郷海岸へ向かう。いつもは駐車場になっている空き地には事務所が建てられていて、工事車両がひっきりなしに行き来している。看板を確認すると工期は秋までで、今シーズン中の駐車は無理。ただ、浜には下りられるので、少し離れた駐車場に車を止めれば釣りはできるだろう。

次に牛臥海岸へ向かう。やはり護岸工事中だが、駐車場は利用でき、浜にも下りられるので、ここで釣ることに決定。道具を担いで砂浜に降り、島郷海岸方向へ歩いて石積み堤に近い場所を釣り座にした。

投げ釣りでシロギス調査 高めの水温で今後にも期待【静岡・沼津】タックル図(作図:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)

この日のタックルは、ロッドが振り出しの30号負荷で、中型投げ専用リールの組み合わせ。ミチイトPEライン0.8号にL型固定天ビン25号をセット。仕掛けは6号の4本バリで、エサはジャリメを使用。

牛臥海岸で本命2尾

第1投を3色へ投入。ゆっくり引いてくるとすぐにジワーッと重くなり、仕掛けの結び目やハリに枯れ葉などの川ゴミが付いている。ここはもともと潮の加減で狩野川からのゴミが溜まりやすい場所なのだが、やっかいである。

2投目は5色に投入するも、状況は変わらず。こんなときは場所を移動するしかなく、駐車場の真下まで戻ってみた。

ここまでくると我入道海岸の影になるので、ゴミは少なくなるはず。試しに2色に投入してみると、思った通りスーッとサビくことができる。

何投かすると、2~3色の間でアタリがあり、2時間でシロギスを2尾釣り上げることができた。釣果を確認できたので沼津港へ移動。

沼津港でゲストのヒイラギ

同港も白灯堤防がかさ上げ工事の最中で、釣りは港内しかできない。さらに車横付けポイントだった「鉄くず前」も入れなくなってしまい、車で直接入れるのは「漁連前」の岸壁だけになってしまった。それだけに人気が集中し、休日は場所取りが大変なのだが、当日は平日とあって釣り人は2人しかおらず、右端に釣り座を構えることができた。

投げ釣りでシロギス調査 高めの水温で今後にも期待【静岡・沼津】釣り場の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)

第1投を定番ポイントの右方向へ投げ入れアタリを待つ。しばらくすると竿先が震えてアタリを伝えたが、どうやらゲストのようだ。巻き上げに入ると、クルクルと回っている魚を確認。上がってきたのは、静岡でギンダベラと呼ばれているヒイラギ。

本命を1尾追加し納竿

仕掛けにヨリが掛かってチリチリになってしまったので、交換して再投入。次に釣れたのは小さなメゴチ。その後はしばし沈黙の時間が続いたが、1時間後くらいに待望のアタリ。わざとたるませていたPEラインが走り、ブルブルと震えている。

そのまま少し待ってから巻き上げに入ると、かなりの重さ。シロギスの重さではないので、またヒイラギかと思っていると、天ビンの後ろで複数の魚がクルクルと回っている。がっかりしながら岸壁に抜き上げると、ヒイラギ2尾とシロギス1尾の3連釣。その後はエサ切れで納竿するまで追釣はなかった。

今年は水温が高めに推移しているので、4月に入ればすぐに各地から「シロギスが釣れた」の便りが届くだろう。3密を回避し、感染対策を十分にとり、投げ釣りを楽しみたい。

<週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
沼津周辺
この記事は『週刊つりニュース関東版』2021年4月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。