2月23日、春の恒例となっている筏川橋南側での天然ウナギ釣りに行ってきた。実績場を狙い、夜明け前に本命60cmを釣り上げたので、その模様をお届けする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・永井博文)
筏川でウナギ狙い
私の春はツクシ、R23号線の筏川橋南側でイトを垂らし、川の中の生き物にあいさつをすることが毎年の行事となっている。もちろん、狙いは天然ウナギのニョロニョロ君だ。
春ですね。愛知県弥富市の友人から「ツクシが採取できましたよ~」との連絡。3月5日の啓蟄(けいちつ)が過ぎれば冬眠していた生き物も順番に顔を見せてくれるが、いまだこの日は天皇誕生日の当日。
たかが4日間だが仕事のオフは2月27日なのでそれまでが待ち遠しく、仕事での休憩中も頭の中ではニョロニョロ君が泳ぎまくっていた。
当日は午前4時に起床。横で寝ている家内を起こさないようにして、まだまだ冷えるので防寒着を着込んで玄関まで来たところ、「風邪をひかないように。持ち込まないように」とのメモ書き!?注意書き!?の上に水筒と新聞に包まれた物があり、愛車に放り込み出発だ。
仕掛け投入
釣り場所に到着したら、悲しいことに堤防横にはアケミ貝の残骸がいっぱいあった。ゴミは必ず持ち帰ろう。
当日も短時間でエビを大量に採取できた。その後に仕掛けを作り、とびっきり元気のいいエビをハリに尾掛けにして、30mほど仕掛けをぶっ飛ばした。昨年までは対岸まで網が張ってあったが今はなくなっており、以前に釣果があった場所を思い出して、その場所へぶっ込んだ。
釣りをスタートして、仕掛けをドボンしても気が短いせいかボ~ッと待つことができず、5分もたつと5mほどイトを巻き、この繰り返しで仕掛けが手元にくると、ハリに付けたエビが生きていようが、元気なエビに付け直す。
この場所は海南こどもの国の南側のようにガードレールがないため、もしボ~ッとして大型の外道に仕掛けを引きずり込まれたら、大切な釣り道具がさよならになってしまうため、サオにロープを縛り、もう片側を愛車へくくり付ける。
この場所の良いところは、愛車から降りれば1歩でサオが出せ、コンビニまでも歩いて5分ほどなので、私にとってニョロニョロ君を狙うベストな釣り場所の1つだ。
60cm天然ウナギをキャッチ
東の空が少しずつ明るくなってきた午前6時すぎに初めてのアタリ。コツコツではなく、モゾ~ッとサオ先がお辞儀し始めた。1~2分が経過してもお辞儀の角度が変わらないので、水草でも引っ掛かったかとサオを手に聞いたところ、間違いなく何かがハリに乗って仕掛けを引っ張っていくような感じだった。
一気にサオを立ててリールを巻いたところ、そんなに重さはないがニョロニョロ君のような引き。うれしいことに正解で、手元まで慎重に引き寄せてタモ入れ。食したら満足できそうな太めの60cmは優にある立派なニョロニョロ君だ。
その後10分もしたらサオ先がコツコツとたたき始め、2匹目のニョロニョロ君かと引き寄せたら、外道の王様登場でブルーギル君。少しずつでも明るくなるとブルーギル君ばかりだが、ウナギを信じて毎回同じ場所へと仕掛けをドボンだ。
水面をよく見ると、先ほどまで何もなかった場所に、小さな杭らしき物が立っている。これぞスッポン君の鼻先で、ハリに食いつかないようにと祈るばかり。午前6時半を過ぎると周囲もすっかり明るくなってきて、やはり釣果はブルーギル君ばかりで、ボチボチ終了時間となった。
<週刊つりニュース中部版APC・永井博文/TSURINEWS編>
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