3月の渓流解禁を目前に、今期の釣果を期待しながら各種タックルの手入れとフライタイイングを行ったので、早速フライのテストとルアータックルとの比較釣行に向かった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター片桐真流)
ベイトフィネスから挑戦
ショートロッドでのベイトキャスティングということで飛距離に不安はあったが、3.5g~程度のルアーであれば15m程度は問題なく飛ばせる感じであった。まずはフライタイイングを活かしたファイバー系自作ルアーでスタートしてみる。
中層を引いて狙ったり、ボトムアクションで誘い攻めるが、レギュラーサイズのニジマスにはルアーサイズがやや大きくて違和感しかないのか、興味を示して甘噛み程度の反応であった。
ファーストヒットは甲斐サーモン?
ポンドの淵、浅めの流れ出しで何度か誘いを入れると……ググンッ!と強烈な引き!魚も人の釣り気配を察知しているのか、こちらが気を抜いた時に限って「アタリ」というものはあるものだ。
ショックリーダーにテンションがかかり、そのままラインがブツッ!と切られた……。ロッドに残る感触とサイズ的に、これが「甲斐サーモン」の引きごたえだろうか。
ラインブレイクはしたものの、口を使ってくれる魚のサイズ感が分かり、ライン結合部に課題があるがマイクロベイトフィネスでそれなりサイズのトラウトでも十分やり取り可能なことが実証出来たことが成果であった。
その後、ルアーを小型のブレイド付きフロッグタイプに変更してレギュラーサイズのニジマスを無事釣りあげて「タックル入魂」を果たすことが出来た。
フライフィッシングへ転戦
先程の甲斐サーモンとの惜しいやり取りから流れを変えるべく、フライフィッシングへ転戦。当方の鉄板フライ「ビーズヘッドイエローニンフ」で魚影にアプローチ。
常食しているであろう違和感の少ない水生昆虫サイズに興味を惹く蛍光カラーで早々にバイトがあり、良型サイズのニジマスが上がり一安心。誰しも経験があると思うが、どんな釣りでも「ボウズ」で終わるのと「1本上げる」のではその日の気分が全く違うものだ。
偏光グラス越しに水面を隈なくチェックしていると時折ライズがあるので、やはりここはドライで出したい。フライ(毛ばり)を黒系ソフトハックルに変更、寒さの残る解禁前の2月でも水面(トップ)まで捕食に来るトラウト達ににテンションが上がる。自然に漂うフライに良型が何度もヒットした。