4月1日は『エイプリルフール』 フランスでは「4月の魚」の日?

4月1日は『エイプリルフール』 フランスでは「4月の魚」の日?

「4月馬鹿の日」として知られるエイプリルフール。フランスでは「4月の魚」と呼ばれているのをご存知でしょうか。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

アバター画像 TSURINEWS編集部

サカナ研究所 その他

4月1日は「エイプリルフール」

日本では新学期・新年度の始まりの日である4月1日。しかしこの日はご存知の通り、「嘘をついても許される日」エイプリルフールデーでもあります。

4月1日は『エイプリルフール』 フランスでは「4月の魚」の日?エイプリルフールデー(提供:PhotoAC)

今や世界的企業や一国の政府も参加する一大イベントになっているエイプリルフール。世界各国で同様のイベントが行われており、中国では「万愚節」とも呼ばれています。

我が国のエイプリルフールは、大正時代に欧米から入ってきた文化であるとされる一方で、中国に由来する4月1日のイベント「不義理の日(長らく無沙汰であることなど、各種の不義理を謝罪することができる日)」が変化したという節もあるそうです。
 

なぜ4月1日には嘘をついていいの?

世界的にポピュラーなエイプリルフールですが、そのはっきりとした起源は分かっていません。複数の由来があるなかで最も有力とされる説は、フランスを起源とするものです。

かつて欧州のカトリック国家では「ユリウス暦」という暦を採用していました。このユリウス暦では、イエス・キリストが誕生した12月25日の9ヶ月前である「3月25日」が「受胎告知の日」という宗教上重要な日となっており、そこから4月1日までを新年の始まりとして祝っていたのです

しかし1564年に、フランスのシャルル9世が1月1日を新年とするグレゴリオ暦を採用。この暦の変更は、カレンダーと実際の季節のズレを埋めるために必要なことだったのですが、いきなり正月を変更されてしまった民衆は怒りました。

そして彼らが4月1日を『嘘の新年』として抗議のお祭りを始め、その後も嘘の新年として祝い続けたそうです。これがエイプリルフールの起源だと言われています。

他にも「4月1日はインドの修行僧が修行から俗世に戻る日であり、どれだけ修行を積み悟りを開いても、この日になるとまるで嘘のように俗人に戻ってしまったため『揶揄節』と呼ぶようになり、これがエイプリルフールの起源となった」という説や、「キリストの命日である4月1日を忘れないためにキリスト教の信者が作った」という説なども存在しています。

フランスでは「4月の魚」?

さて、エイプリルフールの起源のひとつと目されるフランスでは、実はエイプリルフール(4月馬鹿)ではなく「ポワソンダブリル(Poisson d’Avril,4月の魚)」と呼びならわしています。突然の「魚」、一体どのような関連があるのでしょうか。

かつてフランスでは、冬の魚(サバ、ニシンなどの説がある)の漁は4月1日までとされていたそうです。そのため、4月1日は漁の最終日となるのですが、自然相手の生業のため、収穫なく戻ってきてしまう漁師も当然いました。

4月1日は『エイプリルフール』 フランスでは「4月の魚」の日?フランスのエイプリルフールはニシンと深い関係が?(提供:PhotoAC)

そんなかわいそうな漁師をからかい、また慰めるために、仲間たちは本来川にはいないサバ(ニシン)を川に放ち、それを獲らせたのだといいます。これが「四月の魚」の由来です。

現在でもフランスでは、4月1日には魚の形をしたお菓子や酒を購入し、また友人の背中に「Poisson d’Avril」と書かれた紙を貼り付けるといういたずらを行うそうです。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>