「イセエビ密漁」の検挙数が大幅増加中 新型コロナの影響という見方も

「イセエビ密漁」の検挙数が大幅増加中 新型コロナの影響という見方も

イセエビの密漁で検挙される人が、2020年は全国的に増加していたようです。背景に、コロナ禍が影響しているという見方もあるようです。

(アイキャッチ画像提供:PAKUTASO)

アバター画像 TSURINEWS編集部

その他 サカナ研究所

密漁は厳罰化している

イセエビに限らず、長年問題となっている海産物の密漁。近年はとくに反社会勢力の組織的密漁が増え、被害額が大きくなっています。

その対策として、2020年より漁業法違反の罰金は、それまでの上限200万円から15倍となる3000万円にまで引き上げられました。とくに被害額の大きいナマコ・アワビ・シラスウナギは「特定水産動植物」に指定され、漁業権の有無に関わらず、非漁業者が捕獲することは禁止となっています。

「イセエビ密漁」の検挙数が大幅増加中 新型コロナの影響という見方も密漁で人生を棒に振る人も(提供:PhotoAC)

いずれの海産物も釣りをしていてもよく姿を見かけ、捕獲自体も容易だろうなと思うことはあります。しかし密漁は今では窃盗の粋を超えた重大な犯罪の一つと考えられており、「出来心だった」では済まされないレベルの罰金を課せられることもあります。

たまたまでもリリースを

イセエビが釣れても、あるいはナマコが針に引っかかってきても、ぐっと我慢して即座に海に戻すのが正しい態度であるということを、我々釣り人は改めて肝に銘ずる必要があるでしょう。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>