難易度が高いと言われているサーフフラットゲームは、長続きしない釣りの筆頭かもしれない。なぜ難しいと言われるのか、その原因を考えてみた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・奥田敦人)
難しいと思われがちな理由
では、そんなサーフフラットゲームが難しいと思われる理由を紹介したい。
1.ポイントがわからない
広大な砂浜に立ち、ただキャストしているだけでは当たり前だが釣れてはくれない。特にサーフフラットゲームで一番の肝になるのは一級のポイント探しだ。一級のポイントを見つけさえしてしまえば、高確率で釣果が期待できる。
だがこのポイント探し、他の釣りに比べ遥かに難しい。サーフフラットゲームでのポイントといえば、誰もが耳にするであろう「離岸流」。離岸流とは海岸に打ち寄せた波が沖に向かって戻る時に発生する強い流れのことで、波が戻る力により海底が深く掘れていて、エサであるベイトが溜まりやすい。
しかしこの離岸流、穏やかな波が続く場所、地形に変化が少ない場所、高低差が少ないなどの条件がある場所は、慣れるまでは非常に見つけにくく何度か足を運ぶ必要がある。目で見える範囲には変化がないが、目視できない場所に変化がある。あまりにも広大なフィールドであるがゆえに、わずかなポイントを探すのは非常に難易度が高いと言わざるを得ない。
2.ポイントがすぐにかわる
サーフフラットゲームでの一番の天敵、それは天候の悪化だ。特に一番いい時期に一番厄介な台風がやってくる。海が荒れに荒れ、そして穏やかになり、いつもの海に戻ったとしても、海底の目に見えない地形の変化は全く別物になってしまっている。今まで掘れていた所に砂が戻って全くフラットな地形に戻っていたり、河口付近では激しい川からの流れにより砂が押し流され、これまたフラットに戻ってしまっていて馬の背なんかも消えてしまっていることも……。
そうするとまた初めからのポイント探しとなってしまう。海が落ち着きだし数週間は変化がみられない場合もあり、根気よくポイントを探す努力がまた必要になってくる。
3.釣果が出にくい
限られた時間の中で思うように釣果が出ない。サーフフラットゲームにおいてボウズは当たり前と考えた方がいい。ただでさえ数が少ないマゴチやヒラメ、時合いを考え行動したとしても回遊待ちの極僅かな時間でターゲットを釣り上げるのは非常に難しいと言える。
逆に考えれば、その極僅かなターゲットを釣り上げた時の喜びはサーフフラットゲームの醍醐味とも言える。どうしても釣果が出ない=難しいとなってしまうのは必然で、その先にあるものは長い間サーフフラットゲームをやり続けなければ見えてくるものではないので難しいと言える。
初心者でも挑戦できる釣り物
色々難しいことばかり書いてはみたものの、サーフフラットゲームは比較的始めやすく、釣りを始めたばかりの人でもいきなりヒラメが釣れたなんてこともある釣りなので、興味を持ったなら心配しないでぜひ挑戦して欲しい!
<奥田敦人/TSURINEWS・WEBライター>