シーバスフィッシングにオフシーズンはない。冬のシーバス攻略パターンをつかめば、熱い釣果が待っている。今回はそんなホットな釣果に直結するポイントを解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)
釣り方とアプローチのコツ
この時期のルアーアクションは、「ゆっくり」が基本となる。イメージは逃げ惑うではなく、潮流の潮上にルアーを着水させ、その流れにルアーを乗せて流してくる。春のバチ抜けパターンなどでも活用されるドリフトというテクニックだ。
また私がジグヘッドとワームの組み合わせを使う際に多用するアプローチも紹介しておこう。まずは狙いたい水深までルアーを沈め、その存在に興味を持たせそることから開始する。チョン、チョンッとサオ先でアクションをつけ、その後が食わせのタイミング。ラインテンションを保ったままロッドを3~5秒程度送り込み、潮流に流される、またはゆっくりと沈んでいくエサを演出する。これの繰り返しで反応を探っていく。
このアプローチは、過去に私しかヒットに持ち込めないなどの状況にも遭遇している。アクションの引き出しとして覚えておいていただければと思う。
ファイトとランディング
遊泳力の弱いエサに対しては、吸い込むような捕食形態を示す。そのため釣り人には、ガツンッ!という明確なバイトが伝わりにくく、コツンッとかコツコツといった、ショートバイトと呼ばれる非常に繊細なアタリが多い。
このようなケースでは、「アタリはあるけど魚にハリ掛かりしない」といった状況に陥りやすく、それを解消するためにも早アワセは厳禁。しっかりと手元に重みが伝わってから、アワセを入れよう。
またそれでもハリ掛かりが悪いような状況では、少しロッドを送り込んでからアワセを入れるなども試してみよう。ファイト中はハリ掛かりが浅いことも想定し、ラインテンションが緩まないことに集中し、特にシーバスがジャンプしたときには注意しよう。
このような繊細なアタリを捕え、バラシを軽減するためにはルアーフックの管理も重要だ。ジグヘッドはハリ先の状態を確認し、ハードルアーのトリプルフックに関しては、さびているものは釣行前に交換しておこう。
冬のシーバスに挑戦しよう
冬も確実にシーバスは釣れる。実は冬場の方が熱かった。そんなポイントやパターンは各地で確実に存在する。防寒対策をしっかりして、釣えい場に足を運んでみてはいかがだろう。今回の解説が、皆さんの心温まるシーバスフィシングに少しでもお役に立てれば幸いだ。
<週刊つりニュース中部版 橋本広基/TSURINEWS編>