伊藤さとしのプライムフィッシング【新ベラをグルテンで釣ろう：第2回】

「グルテンがいいではなく、グルテンでも釣れるってことだよ。べつにダンゴでも食うし極論ならウドンセットだって食う。でも旧ベラはほぼグルテンを食わない。だったら新ベラが入ったこの時期こそ、グルテンを使った釣りで狙ってみようよ。話としてはそういうことだよね」

「釣り分けかな。集魚効果が薄いエサだから、群れを見つけないと釣り切れない。つまり寄せる釣りじゃないってことなんだよね」

「まあ理想的な展開はそうなんだけど、なかなかそれがハマらないのもこの釣りの難しさなんだけどね」

「そもそも新ベラの群れにアタらない（苦笑）のと、群れを見つけたからと言って旧ベラも交じってくるしね」

「空論ではないけど、新ベラだけを釣り込むにはそれなりの難しさがあるってことかな。ただし釣るのはさほど難しくないかな」

「そうだね。もしそこに新ベラしか居なかったら、おそらくエサの種類を問わず入れアタリの入れ食いになるでしょう」

「まずはタイミングだよね。できれば新ベラが群れで行動している時がベストでしょう」

「釣り場や放流量にもよるけど、日数が経過すればするほど新ベラの群れは分散を始めるし、やがては旧ベラと混在するようにもなる。だからベストはそういう時期になるよね」

「エリアだね。釣り場のどこに新ベラが着いているのか、または着きやすいのか。その判断を誤るとボクの実釣の時みたいに釣れないってことになる（汗）」

「いいところに気づいたね。確かに新ベラは数えるほどしか釣れなかったけど、旧ベラの型は比較的によかった。つまりこれもある意味、グルテンによる釣り分けが出来ていたってことになるんだよね」

「そういうこと。負け惜しみだけどね（泣）」

「そういうこと。集魚性をあえてなくして、そこにいるヘラを狙う。ある意味野釣りチックな考え方だけど、これがハマると面白い釣りになる。でもそれが可能なのはこの時期から初冬まで。だからこそグルテンの釣りにチャレンジしてもらいたい。狙いはあくまで新ベラだけど、良型の旧ベラを狙うってこともグルテンの釣りなら可能だってことだよね」