【中部2020】秋磯「フカセグレ釣り」攻略法 活性最高潮の好機が到来

【中部2020】秋磯「フカセグレ釣り」攻略法 活性最高潮の好機が到来

秋磯におけるグレ釣りの魅力や釣り方を解説。大型グレはもちろん、多彩な魚を狙える秋シーズンは、初心者のデビューシーズンとしてもオススメだ。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

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海釣り 磯釣り

良型グレを狙おう

グレ釣りの魅力はひと言では言い表せないほどたくさんあるが、その中でもやはり40cmを超える大物とのやり取りは最高だ。40cmを超えるグレを手にしたときの興奮や感動は、その日の疲れや苦労を全て忘れさせてくれる。

私が通う紀東の磯は、一年中40cmオーバーが狙えるエリア。この時期に狙える40cmオーバーのグレは、もちろん尾長と口太の両方だ。

口太グレの良型を狙う場合は、やはり磯際でエサ取りが少なくなる時間が勝負どころ。この時期でも磯際には大型の口太グレが潜んでいるが、どうしてもエサ取りに阻まれてさしエサが届かないことが多い。

エサ取りが活発に動き始めてからでは狙うことは難しいので、朝一番のマヅメ時に集魚材を使わず、ボイルオキアミだけをまいて狙ってみよう。私の経験談だが、10月のエサ取りが多い時期の朝マヅメに、磯際から48cmの口太グレを上げたことがある。

【中部2020】秋磯「フカセグレ釣り」攻略法 活性最高潮の好機が到来大物との出会いは感動(提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

次に尾長グレの良型を狙う場合、ポイントは潮通しのいい磯を選ぶ。理想としては、30cmクラスの尾長グレが数釣れているポイントであれば申し分ない。そして、潮の流れにまきエサとさしエサを同調させるようにして流していく。

アタリの取り方は、タナが明確であればウキでアタリを取り、タナが不明確であれば仕掛けを沈めてラインでアタリを取るのがお勧めだ。この時期の尾長グレはアタリが明確だが、その分しっかりアワせないとハリをのまれてチモトから切られることが多い。

特に大型になると、ハリをのまれてはまず取り込めないだろう。ハリスは少し太めに、ハリも7~8号を使いしっかりアワセを入れ、口元にハリ掛かりさせよう。ハリはのまれにくい尾長専用のものも出ているので試してもらいたい。

口太に比べて引きが強く取り込みが難しい尾長グレだが、尾長グレの強烈な引きを味わうと病みつきになるだろう。見事40cmオーバーの尾長グレを釣り上げてほしい。

秋ならではのお土産

グレはもちろんだが、この時期は多種多様な魚が釣れる季節。お土産に持ち帰って喜ばれる魚も多いだろう。ハマチやサバ、カツオなどの青物の回遊やマダイ、シマアジ、イサキ、カワハギなども地域によっては釣れてくる。

【中部2020】秋磯「フカセグレ釣り」攻略法 活性最高潮の好機が到来グレ以外にも魅力満載(提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

もし釣った魚をお土産に持って帰る場合には、釣った後にすぐに絞めて血抜きをし、氷の入ったクーラーで氷締めにしよう。この氷もブロックより細かく砕いた氷の方が好ましい。魚は釣った後の処理の仕方で、随分と味に差が出る。

【中部2020】秋磯「フカセグレ釣り」攻略法 活性最高潮の好機が到来カワハギや青物も交じる(提供:週刊つりニュース中部版 黒瀬義人)

例えば青物などは、エラを落として氷締めした方が臭みが残らないし、血抜きの際も血が身にかからないように逆さに持ち上げて血抜きをした方がいい。おいしい魚がたくさん釣れるのも、食欲の秋に自分の釣った魚をおいしく食べるのも、秋磯の魅力だ。

磯釣りを楽しもう

磯釣りはひたすらに大物グレを狙う人、トーナメントに出て腕を磨く人などさまざま。前述したが、最近では若い磯釣り師や女性も多くなってきた。

磯釣りの魅力とは、非日常の素晴らしい景色や雰囲気を楽しめることだと思う。釣果ももちろん大事だが、釣りを心からエンジョイできる釣り人であってほしい。

<週刊つりニュース中部版 黒瀬義人/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年10月23日号に掲載された記事を再編集したものになります。