筆者が普段から考えているハゼ釣りの軽量・軽装化。今回は渓流用の「クリールを」使って、竿受けの付いた自作軽量クーラーを作ってみた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)
テスト釣行へ
実際に和歌山・紀ノ川河口にあるせせらぎ公園の護岸に完成品を持参し、クリールのピタツキスタンドに竿立てを差し込んで固定。14尺のヘラ竿を継ぎ、竿立てに置いたところ、うまく固定できた。また、道糸(フロロカーボンライン1号)のボビンの穴をスプールに差し込んで、ゴムパッキンをスプールの端に止めると、道糸のボビンが外れることなく、うまく道糸を引き出せることも確認できた。
竿立ての収納
竿立ては、釣りを始める前に竿を継いで仕掛けをセットする時に使用するが、その後は仕掛けを交換したり釣りを終了する時まで不要である。クリールを肩にかついて釣りをする時、この竿立てはピタツキスタンドから外して、クリール側面にあるベルト通しに差し込むことができる。
このように収納すると、釣れたハゼをクリールに投入したり、アシの原などの狭いスペースをクリールをかついだままで移動する時も、引っ掛かることなくスムーズに釣りができる。
可能ならもう一工夫
もし可能であれば、バルサ材をカシューや漆などでコーティングしておけば、水濡れなどに対しても強くなるだろう。クリールの側面のポケット(ファスナー付き)には仕掛けや小物類を収納、クリールの中に保冷剤を入れ、付属のエサ箱にエサを入れれば、竿とクリール1個で身軽に釣行できる。タックルの総重量もクーラー使用に比べて半分以下になり、ライト感覚のハゼ釣りが実現できる。
<牧野博/TSURINEWS・WEBライター>