8月29日、タイラバでマダイのほか、アコウ(キジハタ)などのハタ類を狙う「アコラバ」に行ってきました。伊勢湾の根魚パターンとともに釣行の様子をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉浦永)
伊勢湾でアコラバ
インチクやタイラバという漁具でアコウ(キジハタ)などの高級魚を狙うのが「アコラバ」。主に瀬戸内海で行われている釣り方で、高級魚が釣れるということで、食通アングラーなら一度は経験してみたい釣りかもしれません。
潮が速く起伏の激しい岩礁帯を攻める釣りなので、根掛かりと仕掛けのロストが非常に多い釣りというイメージがありますが、伊勢湾のアコウやマハタなどの高級根魚は岩礁帯にも生息しているし、砂地のサンドバーでも釣れることが多いです。
状況とタックル
8月29日(土)の伊勢湾は、晴れで、潮は中潮。干潮が9時28 分、満潮が16時30分。風速0~3m、波高は0.5mでした。
用意したタックルは、ロッドがメガバスの桜乱XX-68L、リールはオシアジガー1501PG、ルアーはダイワの紅芽120g(ゴールドヘッド)を使用しました。
狙うポイント
今回は、岩礁地帯の瀬を潮上と潮下から細かく航跡をつけながら攻める方法と、砂地の地形変化となっているポイントをドテラで流す方法を、ランガンしながら交互に試しました。
瀬のポイントには海流が瀬にぶつかり上昇潮流が発生しており、潮流は入り組んでいます。反転流となっているポイントや瀬の頂上、潮上など約70~10mまでの幅広い水深を攻めていきます。
一方で砂地のポイントは、海底で砂地の岬が形成されているポイントの潮上、潮下に魚探をかけ、その反応が強いエリアをドテラ流しで攻めていきます。
根魚が砂地にいるワケ
なぜ砂地に根魚がいるのか考察すると、ベイトを求めて砂地エリアまでフィーディングにくるのではないかと考えられます。特に砂で形成されている海中の岬にはイワシなどのベイトが集まりやすく、キスなどの他のベイトも集まります。そのためロックフィッシュであっても積極的に回遊してベイトを捕食するタイミングがあるのではないでしょうか?
とはいえ以上は私の想像で、伊勢湾の砂地でロックフィッシュが釣れる本当の理由は未解明なままです。
ポイントをラン&ガン
狙いのポイントとしては地形変化によって潮流が反転流を起こしたり、ベイトが地形変化にぶつかって貯まりやすそうなポイントを、GPSの等深線をみながら予測を立てて狙っていきます。
ベイトがいるポイントにはマダイ、青物、根魚などがフィーディングにきているので狙い目です。
そして、以上のポイントをランガンスタイルで狙っていきます。反応があっても釣れない!なんてポイントはざらにあるのですが、反応もあって食い気がある魚を狙ったほうがゲーム性も高く面白いと思っています。
もちろん、明らかに釣れることが確信できるポイントでは回遊待ちや時合い待ちも行うので、前日までの状況やベイトの入り方など、様々な要素を考えながら展開していくことが多いです。
タイラバで本命アコウ!
朝一から下げ止まりまでは瀬のポイントやブレイクラインでフィッシュイーターの反応を探しながら、反応を見つけた場所でタイラバを落とし、反応があるレンジまでをサーチ。魚探反応がなくなったらすぐ新しい反応を探し回り、再度落とし直すという直撃ランガンスタイルでマダイやツバスをキャッチ!
その後、潮止まりから上げ潮のタイミングで砂地のサンドバーでベイト反応を発見して、反応を直撃しました。すると、ついにアコウをキャッチすることができました!
巻きスピードなどのパターンは特にないが、フィーディング中の根魚は普段よりもレンジが上がる気がしたのでボトムから15mほどを狙いました。また反応ごとの細かいランガン戦略や潮の当たる面や反転流エリアをイメージしていくことも釣果に繋がると感じました。