いよいよ夏ハゼのシーズンに突入。今回はハゼの好ポイントの選び方や、ポイントの目安について解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)
ポイント選びが重要
まず最初にハゼ釣りを体験してみるのであれば、釣れている情報を得たポイントに足を運ぶのが正解だ。
ハゼのミャク釣りのシーズン(おおむね8~11月)であれば、竿を出しているアングラーがいるので、挨拶をして少し離れた場所に入れてもらうのが無難。のんびり雰囲気を楽しむのであれば、そのポイントをじっくり釣るのもアリだ。仕掛けの投入や誘い方などを覚えるために、できるだけ足場の良いポイントで腰を落ち着けて釣ることも必要である。
何度か足を運ぶと、一見単調に見える釣り場にも、様々なアクセントや変化があることが見えてくる。この変化こそがハゼの着き場であり、釣果を伸ばしていくには、足を使ってこうした変化のあるポイントを探っていきたい。
「夏ハゼ」のポイント3選
今回は、私がハゼ釣りで釣行した釣り場(和歌山・紀ノ川)を例に挙げて、ハゼ釣りの際にポイント選びの目安としている変化などを紹介していきたい。
1.底の変化やカケアガリ
仕掛けを振り込んで、オモリをゆっくりと引きずると、スーッと寄ってくるところと、少し重みを感じ、その後軽くなる所がある。この重みを感じる場所は、水深が急にかわっている所(カケアガリ)や、細かい砂泥が堆積している場所、底に小石や藻などがある地形である。
こうしたところはエサが多く、身を隠す場所にもなるため、ハゼの付き場になる。特にアングラーが多く、平坦な場所に、なんとかスペースを見つけて入れたような場合、底の変化を見つけることにまずトライしたい。
2.水の流れ込む場所
流れ込みの周辺も、エサが多かったり底に変化ができるためポイントになりやすい。キスの投げ釣りでも好ポイントとして良く紹介されている。河口のハゼ釣りの場合、小さな流れ込みももちろんだが、私が必ず竿を入れているのは土管の出ている場所だ。
土管が出ている場所には、ふだん水の流れがなくても、雨後に水が流れ込むことで底が溝状になり、カケアガリが形成されている。濁りの少ない穏やかな時であれば、土管の周辺で10数尾の釣果をまとめることも可能だ。また、都市部の河川の場合、水門の周辺なども要チェックポイントである。
3.障害物の周り
ルアーを楽しむアングラーなら、ストラクチャーと英語表現するだろう。障害物の周りはポイントになる。これは投げ釣りやハゼ釣りでも同様だ。
その理由については様々なことが考えられるが、身を隠せる場所であること(テナガエビなどは、完全に障害物周りがポイント)やエサが豊富であることが挙げられる。また、ハゼは腹ビレを使って川底に付く習性があるので、こうした場所を好むと思う。
捨て石の周りやアシの生えている際、人工的な構造物の周りはぜひ竿を入れたいポイントだ。根掛かりが気になるが、オモリが軽く短い仕掛けなので、比較的クリアしやすい。