埼玉県さいたま市にある丸堀は荒川旧川のひとつ。この釣り場の魅力は、何といってもヘラのサイズ。尺上主体で尺2寸クラスは当たり前、そして40cmオーバーも珍しくない。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース APC・若松恵治)
丸堀の概況
ゴルフ場に隣接した池で、ヘラ釣り場としての歴史は古い。毎年漁協による放流が行われているため魚影は濃い。池は東西に200mほどの大きさ。農業用の池としても利用されており、いったん荒川から水を引いて、丸堀から田んぼに引いている。釣り場は愛好会が管理している。
既設釣り台
基本的には自前の釣り台での釣りはできない。それでも、南岸と北岸に多くの既設釣り台がある。アクセスのいい北岸には8人用の年金台をはじめ、3~4人用の既設釣り台が数台ある。水深の浅い山と言われる西側のポイントも含めると、20人以上が入れる。
南岸も3~4人用の既設釣り台が数台あり、ほかに1人用の釣り台も多い。こちらも20人以上は入れるが、駐車スペースからやや離れるのが難点。ただし、南岸は暑くなるこれからの時期でも日陰になるところが多く、多少歩いてでも入る価値はあるだろう。
丸堀の水深
水深は2.5m前後の場所が多いが、春先の好ポイントにもなる東側の橋付近や、西側の山は1.5m前後かそれ以下になる所もある。ただし手前から深い場所は少ないので、チョウチン釣りはできないと思ったほうがいいだろう。
なお、各自ゴミの持ち帰りはもちろんだが、各釣り台にはホウキが用意されているので、納竿後は使用した釣り台の掃除をしよう。また先釣者がいる場合はひと声かけるようにすることと、長時間の場所取りはやめてほしい。
丸堀での釣り方とエサ
これから10月ごろまでは、竿10尺前後の宙釣りが主流になる。もちろん長竿のほうがアタリを多くもらえることもあるので、並びの釣り人や状況を見て13尺竿程度まで用意していくと無難だ。
仕掛けは道糸1号、ハリス0.5号くらいが基本。エサは両ダンゴをすすめたいが、当然食いが悪い時もある。そのためウドンやトロロ、角麸を食わせにしたセット釣りも視野に入れておこう。
ヘラは水面直下まで上がってくることもあるので、カッツケから底チョイ切りの深いタナまで幅広く探るといい。ただしカッツケのほうが型が揃う傾向があり、タナ1m前後は放流物も交じるがアタリは多くもらえることが多い。
両ダンゴ、セット釣りのバラケともにエサ配合に特別なものはない。普段から使い慣れているエサで、釣況に合わせて調整すればいいだろう。
<週刊へらニュース APC・若松恵治/TSURINEWS編>
丸堀
入釣料:¥400(現場徴収)。釣り台必携。
問い合わせ:埼玉南部漁協 TEL=048(642)5706