【2020】アユのトモ釣りオススメ河川:九頭竜川 激流攻略がカギ

【2020】アユのトモ釣りオススメ河川:九頭竜川 激流攻略がカギ

九頭竜川は北陸を代表する大河川。福井県の嶺北地方を流れ、岐阜県境にある油坂峠に源を発する。アユ釣り場としての同河川を紹介していこう。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース特別版 APC・松森渉)

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淡水の釣り アユ釣り

大アユ実績の九頭竜川中部

漁協の管轄は最上流から、石徹白川上流、奥越、大野、勝山、九頭竜川中部と分かれる。今回は、九頭竜川中部漁協管内の釣り場について紹介する。

昨年の九頭竜川中部は大アユに沸いた。釣り人憧れの尺アユが何尾も上がり、自身は29cmが最高だった。現在、放流は例年通り順調に行わており天然遡上も確認できているので今期も期待できそうだ。

激流攻略がカギ

特に、鳴鹿エン堤上流の通称「谷口」と呼ばれるエリアは川幅が広く激流、荒瀬、急瀬、早瀬、淵、トロ……とバリエーション豊かなエリア。谷口の堰堤下では、右岸が淵になっており手前から掘られているので探りにくい。

そのため、左岸エン堤下の流れが本命釣り場になるが水量が多いと渡れないので要注意。また、左岸の流れは激流で、水深があるので長竿が有利。オモリと背バリを併用し確実に川底へオトリを沈める。瀬肩はゆっくりと扇上に泳がせ気味に引く。ここでオトリを確保したら激流を狙うが、いきなり流心を狙うのは止めて、瀬脇から慎重に攻める。

激流れが落ち着いた場合は下流の深瀬もいい。左岸から入川してじっくり狙いたい。右岸は深トロなので岸際からしか攻められないが、泳がせ派はじっくりやればそこそこ釣れる。

消波ブロックは鉄板ポイント

オトリ店前から瀬が再び始まる。広大な瀬肩なのでどこから竿を出せばいいか分からないが、定番通り手前から徐々にやっていくといい。川の中の消波ブロック付近は鉄板ポイント。困ったらブロック周りにオトリを投入。

【2020】アユのトモ釣りオススメ河川:九頭竜川 激流攻略がカギ消波ブロックエン堤下の流れ(提供:週刊つりニュース特別版 APC・松森渉)

永平寺河川公園には駐車スペース多数。この前には灯篭流しが行われる分流があるが、ここが案外釣れる。安全に釣りが出来るので立ち込みが怖い人にはお勧め。

中洲前の本流側は荒瀬。ハイシーズンになれば数も型も狙える。オモリを使った面の釣りで反応があれば止めて待つ。右岸の早瀬の流れも同様。ここから下流は荒瀬から急瀬。早瀬から急瀬へと変わるが、この流れの境目がいずれも狙いめ。最後は早瀬になり大トロへと流れ込む。大トロは深すぎて釣りにならないが、その上流の早瀬は夕方には期待できる。

朝イチ&夕方は足元でも

最後に、同河川での主な釣り方を紹介する。「九頭竜川と言えば立ち込み、体力勝負」と思われがちだが、必ずしもそうではない。確かに立ち込みで釣果が伸びることもあるが、経験上、朝イチと夕方は必ず足元(手前)で釣れる。これはシーズンを通して言える。9月になれば流心は釣れないことが多々あり、終盤は流心脇や手前の流れを中心に組み立てるといい。

竿は最盛期なら長竿、それ以外は9m。ハリは基本的に3本チラシがメインで活性が低くても高くても3本チラシを使う。理由はバラシが少なく広範囲を狙えること。追いがいい場合は号数を大きくするといい。

<週刊つりニュース特別版 APC・松森渉/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
九頭竜川(中部)
管轄:九頭竜川中部漁協
この記事は『週刊つりニュース特別版』2020年5月18日号に掲載された記事を再編集したものになります。