魚を釣り上げた後、ハリから外すのに、子供たちはポーンと竿を地面に置いて魚をつかみにいく。しかし、ちょっと待った!実は竿を地面に置くのはタブーだ。その理由を解説しよう。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
竿の地面置きを回避する
そんなデメリットだらけの地面置きは絶対に避けたいもの。ただ、釣りに夢中になってしまうとついつい竿を地面に置いてしまう事もよくある。そこで、竿の地面置きを回避する方法をいくつか紹介したい。
小さな三脚を持参
三脚というのは、投げ釣りなどで置き竿でアタリを待つ際に竿を掛けておく言わば、竿受けだ。カメラの三脚のように3本の脚で自立する。その上に腕が水辺に伸びていて竿を置けるようになっている。
実はこの三脚にも大きさがいろいろある。筆者が波止のサビキ釣りなどで利用している三脚は脚を縮めた状態で全長30cmほどの長さになるコンパクトなタイプだ。これを竿ケースの中に1つしのばせておき、釣り開始の時にまず三脚を立てる。仕掛け作りや魚を外す時に三脚に竿を置くクセを付ける。
注意点としては3本の脚で自立するとは言え、あまり端の方に竿を置くと三脚が倒れたりするので、倒れるのを防止するために水汲みバケツなどの重しを三脚の真ん中にあるフックに掛けておく事。
クーラーや竿ケースを利用
釣りに出かける際に持参するアイテムを見てみると、三脚の代わりになる物はたくさんある。たとえば、クーラーボックス。クーラーボックスに立てかけておくだけでも、地面置きのリスクは回避できる。
ただし、クーラーボックスは竿を掛ける用にはできておらず、滑り落ちる事もあるので、そんな時はクーラーボックスに濡れたタオルを掛けておき、その上に竿を置くと滑りにくくなる。また、竿受けがあらかじめ付いているクーラーボックスもあるので利用してもOKだ。
他に、竿ケースを釣り座の海側に寝かせて置き、その上に竿を乗せる事で、地面との接触をなくす事もできる。この場合はあまり高さがないため、竿に角度が付きにくいので足元には注意する必要がある。
竿は海に向けて置く
三脚やクーラーボックス、竿ケースに竿を置く場合、気を付けるのは竿を海に向けて置く事。波止から海に突き出した状態で置いておけば、踏まれたり脚が引っかかったりというリスクは解消される。
竿を海に向けて置くという行為は、釣りの基本中の基本である。子供たちに釣りを教える際には、まず最初に確実に伝える内容だ。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>