関門海峡に面した場所ではコウイカが好調である。今年は暖冬だったこともあり、例年よりも1か月程度早い2月初旬ごろから釣れ始めていた。3月15日、波止からエギングでコウイカを狙ってみた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・中濱友也)
コウイカエギングの仕掛け
まずは、コウイカエギングの仕掛けについて説明する。
ロッドは、シーバスロッドや硬めのエギングロッドにPEライン1号程度を巻いた小型スピニングリールを装備。
コウイカは海底付近にいることが多いので、オモリをセットする。エギのサイズは2.5~3.5号。オモリは5~10号程度を用意する。
関門海峡に面した場所では、港内であっても潮の影響を受ける。潮の流れの速さによって、底が取れる号数のオモリを使う。
エギとオモリの分け目は、プラスチック製のスーパー回転ビーズを使用する。金属製の三つ又サルカンなどと異なり、金属音が出ない。イカに対して警戒心を与えない工夫だ。
エダスの長さは人それぞれ違う。ビーズとオモリ間より長かったり短かったりする。短い場合には根掛かりは減るが、アクションを加えてエギをイカにアピールする必要がある。エダスが長いと、エギが海底を這うように動くのでリールを巻くだけでも釣れる。
1投目に良型500gがヒット
3月15日、中潮。午後5時ごろ、山口県下関市彦島・荒田港にやってきた。1尾でも釣れればいいと思い釣り開始。
荒田港は、港の外側でも内側でも実績がある。今回は外側に釣座を構えた。外側は足元から5m先まで捨て石が入っているので、捨て石付近まで仕掛けがきたら根掛かり防止のためすぐに回収する。
エダスの長さは、長めのただ巻きスタイル。キャストして仕掛けが着底後、ゆっくりとリールを巻き始めるが、たまに巻くのを止めて食いつく間を与える。急にズシッと重くなったので、軽くアワセを入れてラインテンションが緩まないように巻き上げると、500gほどの良型コウイカだった。
1投目でコウイカをゲットして納竿。何時間やっても釣れない時もあるが、1投で釣れることもあるのだ。
コウイカはとてもおいしいイカだ。コウイカの甲は、頭の先を平らな所に押し当てると簡単に取ることができる。
釣り人のマナーについて
さて、時間が余ってしまったので釣り場のゴミ拾いをすることにした。
荒田港は7年前から通っているが、昔はゴミだらけの釣り場であった。地元の人たちや常連さんが釣り人のマナー向上を呼び掛け、ゴミの放置は年々減ってはいるが、ゼロになったわけではない。ビニール袋を持ってゴミを集めれば、すぐに一杯になる。ゴミの中で一番多いのはタバコの吸い殻だ。
ゴミを拾う人の姿を見て、マナーが向上してくれることを願う。
<週刊つりニュース西部版 APC・中濱友也/TSURINEWS編>
荒田港