大阪湾でトップを争う人気ターゲットのタチウオ。この秋はサバフグが大量発生し、回収中のタチウオが猛攻にあう事態も発生した。この日の大阪湾の海中の様子は・・・。11月24日に洲本沖でタチウオのテンヤ釣りを楽しんできたので、その模様をリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・大塚香奈)
湊丸bayでテンヤタチウオ釣行
中潮のこの日、大阪府泉南市の岡田浦漁港から出船する湊丸bayに乗船し、洲本沖へと向かった。天気は晴れ時々曇り、波も穏やかで釣りやすいコンディションだ。
水深100m前後から緩やかに駆け上がるポイントでのスタート。1投目に用意した仕掛けは、速掛型の妖艶グローにサンマエサ。底から軟らかいジャークを入れた短めのストップ&ゴーで当たりダナを探る。
本アタリにアワセて頬掛け
底から10m前後上げたところで、小さなファーストバイト。初期アタリが出てからは、はじめはゆっくりとハンドル操作を行ってタチウオを追わせ、しっかり押さえ込む本アタリが出てからのフッキング。そうすることで、タチウオテンヤの理想的な頬掛けができ、バラシが激減する。
その後、ステイの間を長くするとなかなかアタリが出なくなったので、絶えずテンヤを動かす釣りへとシフトチェンジ。
電動微速巻き(シーボーグで2~5までの速さ)を入れながらのフォールや小さく優しいジャークを入れつつ誘うと、底から10~15mでふわっとサオ先を持ち上げるアタリが出た。
地味テンヤがアタリ
この日はコンスタントに同じパターンで釣れ続くことが少なかったため、誘いだけでなくテンヤのカラーもローテーションし、当たりカラーを探っていく。
速掛型ホバリングスクイッド(ブルー夜光)やバーストシュリンプ(無発光)にも反応はあったが、この日まとまってアタリが出たのは、速掛型のスクラッチベイト(テンヤ鉛部分の下部だけ発光する、光量を抑えた金色のテンヤ)だった。
海の中も徐々に冬に変化しているのか、中層よりも底のタナがメインとなり、テンヤカラーもグローから光量の抑えられた地味なテンヤや、ケイムラ、無発光の物への反応がよくなってきている。
121cmドラゴンも御用!
11時ごろ、ハンドル1回転するごとにフォールを一度入れる誘いで、ゆっくり誘い上げていると、底から10m上げたタナでサオ先がフワッと持ち上がった。しっかり追わせた後にフッキングすると、気持ちいい重量感と強い引きで、水面ギリギリまで何度も抵抗を続ける。リーダーをしっかりつかんで一気に引き抜くと、体高も長さもバッチリの121cmのドラゴンタチウオが登場した。
その後、同じく底から10m上げたタナで船中2匹目(123cm)、そして3匹目(121cm)のドラゴンも出現し、船中ではちょっとしたドラゴンラッシュとなった。
いよいよテクニカルなシーズンに突入
今後はどんどん水温も下がり、冬のタチウオ釣りへと変化していく大阪湾のタチウオ。冬のタチウオテンヤはテンヤの選択、誘い、エサの選択が重要となってくる時期。テクニカルな場面が多々あるが、冬のタチウオは身に脂が乗り、夏のタチウオとはまた違ったおいしさを感じることができる。
防寒対策は万全に、冬のおいしいタチウオを狙いに行ってみてほしい。
<大塚香奈/TSURINEWS・WEBライター>