絶品『寒イサギ』釣りで36cm頭に26尾 マダイ62cmも登場!

絶品『寒イサギ』釣りで36cm頭に26尾 マダイ62cmも登場!

「イサギ(イサキ)の旬は初夏」と言われるけれど、秋イサギ、寒イサギの言葉もあるくらいで、寒くなってくるとエサを飽食して身に脂が乗り、大変おいしいことから喜ぶ人も多い。そんなイサギを釣りたくて11月17日、和歌山・湯浅港出船の乗合船なぎ丸から日ノ岬沖へ出かけた。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・大西満)

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船釣り エサ釣り

イサギ釣りの魅力

この時期のイサギは良く肥えて体力があるから、アタリも鮮烈だし引く力も半端ではない。35cm級の良型がダブルで掛かったりすると、4号ハリスでは心許ないほどの締め込みがあり、「それが楽しみ」と釣りに行く人もいるくらいだ。

湯浅までは、阪和道の有田ICからすぐ。大阪からだと、1時間半ほどで行けるのがありがたい。当日は、午前4時過ぎに受け付け、5時前に予約順に乗船して出船し 日ノ岬沖を目指す。この日は、日曜なのに釣り人は5人だけなので、ゆったり釣れる。空が明るくなった頃にポイントのアイノセに到着。イカリを入れて釣り開始だ。

絶品『寒イサギ』釣りで36cm頭に26尾 マダイ62cmも登場!この時期のイサギは絶品だ(提供:WEBライター・大西満)

ポイントを微修正

すぐ前に徳島の伊島が見える釣り場で、この日は「潮が速くてポイントが決まりにくい」と船長が困っていた。何度かイカリを入れ直してようやく「OK」の合図が出たが、仕掛けを入れてもアタリなし。

船長はそれを見てすぐ「はい、やり直します。仕掛けを上げて」と、何度も何度もイカリを打ち直してくれた。いつもの事ながら、船長の、このこだわりには感心させられる。少しでもアタリが遠いとすぐ、何度でもイカリを上げて船を掛けかえる姿勢からは「何とか釣らせたい」との思いが伝わってくるから、ありがたい事だ。

当日のタックルと釣り方

この日も、約1時間で10回近くもやり直して、ようやく船が安定したのかアタリが出始めた。「水深81m。底から10~15mでやって」と指示が出て、100号の鉄仮面にアミエビを入れて降ろす。

仕掛けは自作のハリス4号4本バリ仕掛け。手前の2本のハリにはスキンギジバリのかわりにワームバケシラス6Fを刺し、先バリ2本にはオキアミを刺した。

絶品『寒イサギ』釣りで36cm頭に26尾 マダイ62cmも登場!当日の仕掛け(作図:WEBライター・大西満)

81mで着底。10mを速巻きしてから大きく竿でシャクッてアミエビを振り出し、ハンドルを1回転してステイ。これでアミエビの中に仕掛けが漂っているはずだ。

誘い上げでヒット

アタリがなければ2m巻き上げ、もう1度シャクリを入れて待つ。ここでゆっくり巻き上げるとクンッ、グイーッと穂先が反応した。この、穂先が小刻みに震えながら水面に引き込まれる、イサギ独特のアタリが小気味良いのだ。

念のために大きく竿を立ててハリ掛かりを確認し、電動リールのレベル10で中速巻きすると、何度も何度も穂先が水面に突き刺さるような引きを見せて、水面下に薄茶色の魚体が見えてきた。

30cm超のイサギがダブル!

30cmオーバーのイサギがダブルだ。まるまると良く肥えてころりとして、目がパチクリとして鶏がびっくりしたような(?)顔がかわいらしい。別名「鶏魚」と呼ばれることがうなずける顔だった。しかし、その後もポツポツとは釣れるけれどアタリが遠い。

と、船長から「潮が速すぎるから仕掛けが浮いているのだろう。もう少し底付近を釣ってみて」と指示が出た。そこで、仕掛けを1度着底させてから5m巻き上げて釣り始めると、次々とアタリが出て30~35cmの型の良いイサギが、時にはダブルで釣れる事もあり、皆さんの竿が曲がり出した。

ドラグが滑る大物の正体

船長自身も釣りが好きなため、指示は的確だ。と、私の穂先にゴンッと力強いアタリ。続いてグイーッと強く引き込まれた。巻き上げ始めると、ものすごい力の締め込みで、ドラグがビュウビュウと滑るほどの引きがきた。

私の仕掛けは4号ハリスで、ドラグはそれに合わせて緩めにしてあったが、それを少し締めて巻き上げを掛けるが、引きが強くて全く巻けない。巻き上げをレベル18の中速巻きに設定して、スプールを指で押さえて竿を真上に立て、今度は急速に下げると、その時に電動リールが巻き取ってくれる「電動ポンピング」で、ハリス切れしないように竿の角度に注意しながら巻き上げると、底の方から、大きな魚体が浮いてきた。

絶品『寒イサギ』釣りで36cm頭に26尾 マダイ62cmも登場!62cmのマダイが浮上(提供:WEBライター・大西満)

船長のアシストを得て取り込んだのは大きなマダイ。後でメジャーを当てると62cmだった。潮が速いからか、オマツリも多くなったが、底の方を釣るようになってから状況が改善され、皆さんもボツボツと竿を曲げて12時半に沖上がり。

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