手軽に楽しめる釣りながら奥が深く、初心者から上級者まで夢中になってしまうのがアジングやメバリングといったライトゲームだ。今回は、電車で行けて、ライトゲームが楽しめる好釣り場として、兵庫・明石の林崎漁港を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・原田誠司)
釣り場が広い林崎漁港
今回、紹介する林崎漁港は、山陽電車の西新町駅、または林崎松江海岸駅から徒歩10分ほどの距離に位置し、電車釣行にぴったりの釣り場だ。トイレもあり、漁港の西側には自動販売機もある。西側の波止の外側のテトラは足場が悪いが、他の場所は全体的に足場が良好で、特に南側に位置するベランダは手すりまである。
全体的に浅い釣り場なので潮位が高い時の釣行がお勧め。スロープや沈みテトラがある場所は根掛かりが多いが、他の場所は基本的に砂地で根掛かりが少ない。ただ岸壁際を狙う場合は、船をつないでいるロープに注意が必要な場所が数カ所ある。またこの釣り場は、北西風が強い時は西側の波止がかなり荒れるので注意したい。
電車釣行で気になる終電だが、西新町駅から大阪梅田駅間は、明石で直通特急に乗りかえた場合、22時56分(11月1日現在)。明石でJRに乗りかえる場合は、もう少し遅くまで釣りを楽しめる。
秋から冬の釣り物
秋はアジングが面白いが、他にもタケノコメバルやガシラなども姿を見せてくれ、さらに水温が下がって冬になれば、メバルが主なターゲットとなる。
水深が浅いため水温が下がるのが早く、そのぶんメバルが釣れだすのも早い釣り場といえる。そして、メバルの魚影が濃いため、シーズン中はサイズを問わなければ釣果が出やすい釣り場でもある。
お勧めタックル
漁港なのでロッドは6ft前後のアジングロッドかメバリングロッドが最適。10月27日に状況を調査しに釣行したのだが、その時のロッドは権蔵鯵丸552LS、リールは2000番、ラインはフロロ1.5lb。ルアーは1g前後のジグヘッドに1.5inch前後のピンテール系やストレート系のワームを使用した。また魚をつかむ際には、フィッシュキャッチャーRを使った。
狙う
ポイント
林崎漁港内の5つのポイントを紹介していこう。
常夜灯周辺
まず狙いたいのは定番の常夜灯周辺。日が暮れてから明暗の境目を探っていきたい。明暗の境目は沖だけではなく、岸壁際にもできるので、こちらもしっかり探りたい。
なお、この漁港の港内の東側は常夜灯で明るい場所が多く、良型はあまり出ないもののアジやメバルの数釣りが楽しめる。一方で、西側は常夜灯がなく真っ暗な感じで、数釣りはあまり望めない。良型が出ることもあるが、サイズを狙う場合は、下で紹介するベランダのほうがお勧めだ。
漁協前周辺
港内の西側に位置する漁協の前も好ポイント。比較的水深がある場所で、岸壁際を狙うといい。ここに常夜灯はないが、漁協の明かりがついている時は、岸壁際付近に明暗の境目ができ、ここが好ポイントとなる。ただし漁協の明かりが消えると釣果があまり期待できなくなることが多い。漁協の明かりがついている時間帯がチャンスだ。
スロープ付近
次に狙いたい場所は、スロープ。満潮前後の時間帯に活性の高い魚が入ってくることがあり、数釣りが楽しめることがある。ルアーを沈めすぎると根掛かりが多くなるので注意。
ベランダ入口前
ベランダの入り口前にある、下が水路になった場所も好ポイントだ。ここの少し沖は、テトラが沈んでおり、このテトラ周辺で食ってくる魚がいる。根掛かりに注意しながら沈みテトラの上にルアーを通そう。潮位が低い時ほど根掛かりが多くなるので、潮位が高い時間帯が狙いやすい。当たり外れの多いポイントだが、状況がよければ数釣りも可能だ。
ベランダ
南に位置するベランダは、足場がよく手すりもあり、釣り場も広い。常夜灯がなく港内ほど数は出ないが、良型が姿を見せることがあるのでサイズを狙うなら欠かせないポイントだ。