秋風が心地いい時節となりました。まだまだ海水温は高いものの、海の中も季節の移りかわりが始まっており、もうすぐ冬魚が接岸してきます。その代表と言えるのが「カレイ」です。あのズシッとした重量感に魅了されたキャスターも多く、今か今かとカレイ開幕を待ちわびています。そこで、今回は一足早い早場カレイの好釣り場を紹介しましょう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・松尾幸浩)
9月に入ればカレイシーズン開幕
夏場は大好きなキス釣りに忙しいですが、私は少し早く8月の中ごろからカレイ用のタックルを整備し、仕掛けを作成して来るべきカレイシーズンに備えています。そして、毎年、9月に入れば天候や潮時表を確認して釣行日を割り出し、「カレイ一番乗り」を狙っています。
超早場カレイ一狙いにオススメの釣り場3選を紹介しましょう。
1、明石新浜
まず、私のホームグラウンドである東播エリアで一番早く釣れ出すのが、明石港周辺です。その中でも飛び抜けて早いのが、明石川の東にある新浜。今まででここで一番早く釣れたのは9月3日。28cmと24cmのマコガレイがヒットしました。
昨年は少し遅れて9月23日に25cm~27cmを3匹釣っています。釣り場は漁港の大波止で、狙うポイントは白灯台の先端部の内向き一帯。早い時期でもカレイは流れの緩い内向きに乗っ込んでおり、北にある明石港沖一文字波止との航路筋を狙います。
水深は約3mと浅いですが、潮通しは抜群で根掛かりも少なくて釣りやいです。ただ、漁船の出入りは激しいので、ラインを掛けられないようにミチイト沈めを使用して下さい。
また、この時期はまだまだエサ取りのベラやカワハギなどが非常に多いので、生エサでは全く勝負になりません。必ず塩マムシを使って下さい。冷蔵庫に保管していたカチカチの2年物の塩マムシでも釣れました。要は、外道の猛襲を受けてもカレイの口までエサが届くかどうかで釣果が決まります。
ここは、25~30cmまでの食べごろのマコガレイが主体。ただし、以前釣果情報を連絡した明石市の釣友が、翌日に釣行して39cmの大型マコガレイをゲットしたこともあるので、気を抜かずタモは用意しましょう。
引き潮よりも満ち潮の方が潮流は速いので、オモリは30号まで用意しましょう。また、釣り場の混雑を避けるには、北側の明石港沖一文字波止からも狙えますので、渡船を利用するのもいいでしょう。※渡船は明石釣りエサセンター(0120‐129‐796)
明石新浜
2、大蔵海岸埋め立て地
次に紹介するのは、同じく明石の大蔵海岸埋め立て地。JR朝霧駅からも近く、24時間営業のスーパーや駐車場に銭湯まである人気釣り場です。
激流で有名な明石海峡に面しているうえ水深もあってビギナーには難しい釣り場ですが、早場カレイは浅くて潮流の緩い東面一帯に実績があります。こちらは手すりがあって足場もよく、家族連れでも十分楽しめる釣り場です。
毎年、9月中旬ごろからポツポツとカレイが釣れだします。ここは型がいいのが特徴で、30~40cmの大型も多く、釣友は46cmの特大のマコガレイをヒットさせています。ただ、浅い釣り場なので、エサ取りのクサフグが非常に多いです。カレイの時合まではサオ数を制限して、チャンスに集中して狙うのが得策でしょう。
エサは生マムシが最良ですが、かなりの量が必要になるので、時合いまでは塩マムシで対応するのがベストです。時合いは東に流れる引き潮よりも西へ流れる込み潮がチャンス。投点は30~50mと近投でよく、広範囲に探ってカレイの寄り場を探すのが数釣るコツです。
釣り場一帯の足元には小型のテトラが乱雑に積まれていますので、大物の取り込みには十分注意して下さい。
大蔵海岸埋め立て地
3、東二見人工島
最後は明石市の一番西にある東二見人工島の北側から東へ伸びる白灯台波止です。ここも早場カレイには定評があり、地元のキャスターはもちろん、京阪神からも大勢のカレイファンが押し寄せる超A級釣り場です。
ポイントはやはり白灯台の先端部が最良で、早場カレイは北向きの港内狙いが一番。左角から東に見える一文字波止の中間ぐらいを狙ってキャストし、潮流で掘れた深い場所があるので、その周辺を探ります。海底は砂泥底で根掛かりはほとんどありません。
ここは、港内へ流れる込み潮がチャンスで、反対に港外へ流れる引き潮では潮流が速くて仕掛けが流され、オマツリも多発して非常に釣りづらいです。また港内から出る漁船やレジャーボートが白灯台先端部の近くを通ることもありますから、必ずミチイト沈めを使用して注意を怠らないことも大切です。
初めての方は南側の外向きに並びますが、早場カレイはあまり期待できません。ただ、良型のキスが居付いている場合も多く、キス狙いでは面白いポイントです。
カレイのエサはやはりマムシが一番で、ここは比較的エサ取りが少ないので生マムシで対応できます。ちなみにキス狙いではアオイソメがよく、23~26cmの良型がヒットするので、カレイバリ11号ならカレイと両方が狙えます。
波止全体が高くて落下すると上がれませんから、必ずライフジャケットを着用しましょう。また、駐車スペースも狭いので、西側にある有料駐車場へ止めるようにお願いします。
東二見人工島白灯台波止
<松尾幸浩/TSURINEWS・WEBライター>