魚の骨が喉に刺さった時の3つの正しい対処法 ご飯を飲みこむのは危険

魚の骨が喉に刺さった時の3つの正しい対処法 ご飯を飲みこむのは危険

魚料理を食べていると、うっかり骨を飲み込んでしまい、喉に刺さってしまったことはありませんか?そんなときの対応の代表例は【水を勢いよく飲む】【ご飯を噛まずに飲む】などだと思います。しかしこれらは実は間違いだったのです!今回は喉の奥に骨が刺さってしまった時の正しい対処法をお伝えいたします。

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サカナ研究所 その他

民間療法

魚を美味しく食べている時、ウッと喉の奥に、取り逃した魚の骨が刺さってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。

そんな時の対処法は人によって違うと思います。

例えば、

・ご飯を噛まずの飲む
・水を勢いよく飲む
・足のツボを押す

など、個人によって幼い頃から信頼している方法があるかと思います。

しかし、実はこれらの方法は間違っており、あまりおすすめ出来る方法ではありません。

おすすめ出来ない理由

上記した3つをオススメできない明確な理由があります。

ご飯&水を飲み込むリスク

今現在も、この方法をまっさきに試す人が多いようですが、昔から言われているこの方法は現在は実は全くおすすめできません。。

それで取れたよ!という人もいるかも知れませんが、おそらくそれはあまり深く刺さっておらず、運良く取れたものでしょう。

この方法だと、運が悪いと大きな骨は反対に押されて更に奥深く刺さってしまう可能性が大きいのです。

少しだけ刺さった釘を大きなトンカチで打ち込むイメージですね。最悪の場合、骨は咽頭を貫通し、その部分が化膿して手術をしなければならなく人もいます。

魚の骨が喉に刺さった時の3つの正しい対処法 ご飯を飲みこむのは危険出典:PhotoAC

足裏のツボを押すと抜ける?

足の裏には喉の動きに関わるツボがあるとされ、ここを刺激することで、喉の奥周辺の筋肉が動き、骨が抜けてくれる。

といった方法もあるようです。

しかし、この方法にはなんの根拠もなく、骨が抜けることは期待できません。

試すことなくスルーでいいでしょう。

正しい対処法

では正しい方法はいったどのようなものなのでしょうか。

1、いったん様子を見る

魚の骨があまり大きくない場合はそのままいったん様子を見るのも一つの手。違和感が小さい場合は、骨は小さく、深く刺さっていなかったり、喉の壁に引っかかっていたりするだけ。または、すでに抜けた後の可能性が高いです。

自然に抜けるのを少しの間、待ってみるのもいいでしょう。

2、鏡で見ながら抜く

口を開けて鏡を見た時に、喉の奥に骨が見えている場合は、自分で抜くのもいいでしょう。

手持ちのピンセットや毛抜で、ゆっくり抜き取ります。

強く握りすぎて骨の頭が潰れないようにしましょう。そうなってしまうと病院で余計な治療をしなくてはならなくなってしまいます。

3、潔く病院に行く

少しでも心配がある場合は、自力で頑張らず、潔く病院に行きましょう。

その際、行くべき病院は耳鼻咽頭科。

専用の鏡(咽頭鏡)などを使って的確に骨を取ってくれます。

抜いたあとの消毒や、処置も施してくもらえるので、自分で対処するのが不安な人は、間違いなく病院に行くことをオススメします。

魚の骨が喉に刺さった時の3つの正しい対処法 ご飯を飲みこむのは危険

処置後の注意点

骨が刺さってしまって、自力で処置をしたときなどは特に、傷口からの感染症に気をつけましょう。

喉は粘膜で覆われており、非常にデリケートな環境です。

ちょっとしたことで炎症を引き起こしてしまうので、アフターケアをしっかりと行いましょう。ちなみに喉に炎症ができてしまうと、水すら痛くて飲めなくなることもあります。

骨が刺さったなぁと思ったら

まずは慌てず、鏡でどのアタリに骨がありそうかチェックしましょう。大抵の場合は簡単に抜けたり、いつの間にか気にならなくなるでしょう。

しかし、魚の骨くらいと甘く見るのは禁物です。

過去には手術をしなければならなくなった人もいるので、ちょっとでも心配な場合は病院に行くようにしましょう。

<近藤 俊/TSURINEWS・サカナ研究所>