4月6日に桜ダイで盛り上がる三重・志摩へ釣行。前日に船長から水深90mでメジロ、マダイを狙うのでタイラバも用意するようにラインが入る。タックルボックスは、150~25gのジグと150~200gのタイラバヘッドで激重。タイラバ初挑戦の小山君と期待に胸を膨らませながら志摩へと向かった。
長栄丸で出船
午前5時半、長栄丸 が接岸しアングラーが道具を積み込むと速やかに河岸払い。水平線から太陽が昇り、多少の波と風はあるものの絶好の釣り日和の中、船はゆっくりと志摩沖の90mラインを目指す。
当日の状況とタックル
ポイントに到着。魚探にはマダイの反応が山盛りだと、南船長のアドレナリンもあふれている。
タイラバロッドにPE0.8号を巻いた小型ベイトリールをセット、4号リーダーに150gのヘッドとオレンジのネクタイでスタートした。志摩のタイラバはドテラバとも呼ばれ、ドテラ流しで狙うので水深90mでもラインは150m以上出すことになる。リールには300mは巻いておきたい。
ミヨシから2番目に私、3番目に小山君が並ぶ。ヘッドはするすると紺青の海に吸い込まれ、やがて着底。すぐにリールを巻き上げマダイの好みを探る。
すぐにアタリがあるかと思ったが、反応山盛りの割には誰のロッドも曲がらない。
スロー巻きがパターン?
10分ほど流して、胴の間でこの日初めてのバイト。ウッカリカサゴが上がってきた。今日は渋いのかと誰しもが思ったが、再び同じアングラーにバイト。
今度はガンガンと引き込まれているのでマダイだろう。巻きのスピードはかなりスローだったはず。それまで比較的速めに巻いて、活性の高いマダイに当たることを期待していたが、マダイがアタったアングラーを真似てスローに巻いてみる。
するとロッドがひったくられリールが空回り。思わずアワせそうになるのを我慢して巻き続け、ズルズルと滑るドラグを少し強めてファイト開始。マダイのアタリは連鎖するのだろう、3人、4人とバイトが続き、50cm前後のマダイがバタバタと上がった。
ボトムベッタリに反応
アタったのは、着底から2mほど巻いたところ。ラインは相当斜めに出ているので、ほぼボトムでアタっているはず。小山君に状況を伝えてタイラバをボトムに送り込むと、着底と同時にガンガンとバイト。しかし、これはすぐにフックオフしてしまった。
反応はボトムから5~15mにベッタリとあると船長のアナウンス。ヘッドを再びボトムに送り込みスロー巻きを繰り返しながら、5回目のボトムタッチ。すでに150mは出て、ラインはほぼ水平になっている感じでガツガツとバイト。何度もラインを出されながらも仕留めたのは60cmの雄のマダイだった。
アタリが遠のけば潮上に上って流し直す。2度目の流しでは周りの僚船はバンバンアタるのに長栄丸 は不思議とアタらず。時合いを逃したのではと不安になったが、3度目の流しではロッドが曲がる。私もガンガンとした激しい引きを楽しんで60cm超のマダイをゲットした。
巻き速度修正で友人も初ヒット
この流しでも小山君のロッドは曲がらず。「マダイってタイラバで釣れるんですか?」と不安になっている。
ヘッドは180gとのことなので、ボトムは取れているはず。気分転換にネクタイとスカートの色をかえて、もっとスローに巻くようにアドバイス。彼のリールはジギング用で、さらにハイギアである。私が使うリールとは、1回転で30cm以上の巻き取りの差がある。同じ回転スピードでは鯛ラバの動くスピードが全く異なるのだ。
これがよかったのか、小山君にも待望のバイトが出て50cm超のマダイを仕留めた。私も連鎖でバイトを貰って50cm超の雌のマダイをゲット。これで全員安打となったので、船長からジギングに行きましょうと提案があり、全員が賛同してポイント移動。