11月後半、神奈川県三浦半島の船宿へべニアコウ狙いで釣行。狙う水深は1000m超え!超深場釣りをレポートしよう。
ベニアコウは超深場釣り!
超がつく深場釣りで、狙う水深は1000m以上。スカイツリー(634m)と東京タワー(333m)の合計967mより深い。
この釣りは今年から始めた初心者。最小に言ってしまうと今回の6回目の挑戦で初めて釣ることができた。
左舷に6人が並び、7時30分出船。1時間ほどで、相模湾中央のポイントに到着。
深場釣りのタックル&投入方法
一日の投入回数は4回。投入から着底まで約15分、30分ほど流したあと、巻き上げには40分を要する。1回の投入から巻き上げまでは計90分ほどかかる計算になる。
仕掛けは、通常10本バリだが、私は半分の5本にした。そのほうが2回目以降の投入や取り込み、エサ付けが余裕を持って行える。
投入は、ミヨシ側から「1番目の人」と呼ばれる。1人目がスムーズに投入したら、船長が船をバックさせて次に「2番目の人」…と続く。
投入準備ができていなかったり、手前マツリなどトラブルの場合は一回休み。投入は4回なので、用意は万全にしておきたい。
船中1尾目で7.5kgベニアコウ!
船長が、もっとも口酸っぱくいう重要な点は着底。竿先が一瞬、オモリの重さから解放されたのを見極めること。
多くの人は、底ダチが捉えられないと話す。オモリ500号でも潮流でミチイトがフケ上がり、底に着いたことが分からない。
竿先にオモリの重さが感じられなかったら1~2mリールを巻き取る繰り返し。オモリで底をトントンできればいいが、潮の流れが速いと難しい。
30~40分流したら船長から「上げてください」とアナウンス。魚が食いついていれば中速よりもう少し速めの巻き上げ。掛かってなければ、高速で巻き上げる。
3投目の巻き上げ終了にミヨシ側から「船長~」と呼ぶ声。塚原さん(横浜市)のベニアコウが船長の差しだすタモに収まった。7.5kgの真っ赤な魚体。
人生初ベニアコウは一荷!
いよいよ4投目、ついに私の竿先に明確なアタリ。船長のほうに目を向けると「食ってるね」とひと言。
アドバイス通り、根掛かりしないように竿先の曲がり具合を確認しながら1~2m巻き上げる。隣の人とオマツリしながら、念願だった初ベニアコウを取り込む!
仕掛けをたぐり寄せると、ピンポン玉くらいの空気の泡が海中から上がってくる。「もう1尾いるぞ!」の声。
出来過ぎの2尾を釣ることができた。
<週刊つりニュース関東版 APC・針生芳昭/TSURINEWS編>
相模湾