テーマは「埼玉の人気釣り場・ビン沼の攻略法」。酷暑にも関わらず朝夕を中心に連日多くの釣り人が訪れるのが埼玉県さいたま市と富士見市の境を流れるビン沼だ。魚影は確かに濃いが連日のエサ打ちで魚のIQはかなり高い。高活性ならまだしも、多少でも鈍ると途端にエサの追いが悪くなる。それをどう攻略するか。第3回は準備編。おもに竿の長さとエサ使いについて考えてみよう。
前回までのおさらい
エサ慣れしている魚をどう食わせるか。
これがビン沼攻略のカギになる、と戸張は言う。
であれば仕掛けで魚に違和感をなるべく与えたくない。
ゆえに、ラインは細いに越したことはない。
そのためにできること。
釣り台の高さ・竿の調子。
これが前号までの内容だった。
竿の長さ
では竿の長さはどうだろうか。
ビン沼では一般的に10~15尺が標準だというが、それではちょっとあいまいすぎやしないか?
これは釣り場を問わず言えることです。
ゆえにそれがもし10尺前後であれば、それに合わせるべきでしょう。
1人だけ沖に出せば釣れるなどと考えるのはムシがよすぎる話ですよね。」
では何尺を?
人気釣り場ゆえに混雑していることはあっても、釣り人がいないなんてことはめったにないですから。
それでもし両隣が10尺竿前後ならば同じにするか、またはちょっとだけ色を付けて11尺にするとか。」
極端に長くしてもムダだと?
忘れていませんか?ビン沼は河川ですから流れがあります。
沖に出せば出すほどラインの抵抗を受けやすくなるので、長竿イコール釣れるとは限らないわけです。
それにここはどちらかと言えば、リズムで釣っていく釣り場ですのでエサ打ち回数も多くなりがちです。
となれば、竿は短いほど有利となります。」
つまり、一定のリズムを維持できる竿の長さを選択する。
そういうことですよね?