マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第10回はサンデーオープンに参加するぞ!栃木県小山市にある週刊へらニュース協定・吉森へら鮒センターで定期開催されている大会に参戦し吉田の釣技がどこまで通用するのか、とくとご覧あれ。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
吉村HCでサンデーオープン
取材日は10月23日(日)。得てして常連が上位を独占することが多い、池主催の釣り大会。これに参戦して吉田がどの程度通用するのか見てみたくない?
おあつらえ向きに2022シマノジャパンカップ優勝という最高の栄誉を手にした絶好のタイミングでの取材となった。
案の定、吉田が釣り場に到着すると多くのお客さんから祝福の声。
「おめでとう!」
「やったね!」
さすがの吉田も照れくさそうだが、そんな祝福モードをかき消すように記者が割って入る。
今日は常連の皆さんに、吉田を揉んでもらいたくて吉森さんのサンデーオープンに参戦させていただきました。どうかひとつお手柔らかにお願いします(笑)。
「ここはクセのある池だからひと筋縄ではいかないよ」
などなど、すでに吉田がナンボのもんじゃ的な戦闘モードに(笑)。
常連に交じりスタート
受け付け順に入場カードが配布され、吉田の入場順は11番。すでに例会組が山側に入っているので、おもな空きポイントは中央桟橋しかない。
アウェーの吉田が好ポイントを知る由もなく、たまたま座ったのが南向きの釣り座81番。すると常連から「そこに入れば優勝間違いなし」などと言われ、まんざら悪いポイントでもさそうだ。
ジャミがまだ活発。両ダンゴでもいける。
そんな情報を得ていたのでまずは竿8尺両ダンゴのメーター(タナ規定あり)で様子を見る。エサはカクシン、コウテン各300㏄+浅ダナ一本200㏄+水200㏄。
7時に大会スタート。一斉にエサ打ちが開始されると、釣り座83番に入っていた両ウドンの底釣りをしていた常連が早々に2枚をゲット。
セットで活路を開く
一方、吉田のウキにはジャミのような動きしかなく、さらにメーターダンゴをやっている人がほとんどいないことから早くも迷いが生じる。
大会に参戦している常連は短竿での段差の底釣り、またはメーターのウドンセットが大半を占める。選択を誤ったか?
1時間弱打って一度も強いアタリにならないウキの動きに見切りをつけたのか、エサ打ちを続けたままエサボウルに粒戦系を溶いてセットの準備を同時進行する。そして手早く次の仕掛けとエサを準備して、開始から1時間後に同尺メーターウドンセットに。
ハリスセッティングは上8cm下35cmでスタート。バラケは粒戦100㏄+粒戦細粒50㏄+サナギパワー100㏄+水200㏄+放置+セットアップ100㏄+セット専用バラケ100㏄+BBフラッシュ50㏄。食わせは魚信とさなぎ感嘆を用意。
この間のインターバルはわずか5分程度。これには見ている記者もビックリ。これがトーナメンターと呼ばれる人種なのかと(笑)。
ところで朝のスタートダッシュを決めた両ウドンの常連だが、その後はジャミに悩まされ続け追釣なし。竿を伸ばしたりもしていたがアタリを出せずもがき苦しんでいた。
これを横目で見ていた吉田は、この時点で底釣りはないと感じたようだが、実はこれが大きな間違いだったとは……。
セットに替えた直後はウキが動くもののスレや引っかきばかりで、なかなか食わせられない微妙な展開に。
「でもウキは動くので何とかしてみせます!」
下ハリス長、下バリ、バラケタッチなど消去法で徐々に間合いを詰めていくと、次第に食わせのウドンが口に入るようになってきた。これはもしかしたら、もしかするかも?
次回も「吉森HCサンデーオープンに参戦」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>