オリムピックから2020年に登場したプロトンプロトタイプは、#2~4と#6というラインナップで、#1と#5は欠番であった。現在、この欠けた2番手が来年の発売に向けて最終調整に入ったとのことで、その最終テストを兼ねた釣行に同行してきた。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・中西)
欠番の#1&#5
今回釣り場に選んだのは、兵庫県・高砂の荒井港を出船基地とする「浜栄丸」。今の時期は潮の加減に合わせてタチウオ狙いと青物狙いを行っており、タチウオのためにチューンしたと言っても過言ではない#1、シルバーのロングジグをも軽快に操れるスペックの#5をテストするにはおあつらえ向きの船となった。
船長によると、すでに明石海峡の西側にも青物が回っており、潮が大きい日には鹿の瀬で釣ることが多いとのこと。小潮のこの日は青物の食いが渋いようで、海峡筋がフィールドとなった。釣り人は(株)オリムピック 製品企画・広報の藤原さんと髙島さん。
朝一の青物狙い
5時半過ぎに出船した船は1時間ほどかけて明石海峡に到着。まずは橋の西側、淡路島の風車群が見えるポイントからスタート。ここはサワラ、青物のポイントとのことで、髙島さんが#5を使ってこれを狙う。
状況としては、ちょうどイワシベイトとタチウオベイトの端境期であり、まだまだ日によってシルバーのロングジグには反応が悪い時もあるとのこと。とはいえサオのテストも兼ねているので、「今日はこいつと心中する気でやります」と髙島さん。
最初のポイントは反応がなかったので、すぐに淡路島の松帆沖へ移動。ここで、左舷トモの同船者がハマチクラスをヒットさせた。ヒットジグはセミロングで、魚のサイズも相まってシルバーロング縛りではかなり厳しい状況が予想された。
とはいえこのポイントで髙島さんにファーストヒット。残念ながらタモ入れ寸前でバレてしまったが、このタックルでも勝負できるという手ごたえを感じ取ることができた。
その後、船は垂水沖へ移動。ここで潮止まりまでサワラを狙ったが、藤原さんがリーダーを切られジグを失ったのと、髙島さんにアタリが一回あったのみでいったん青物狙いをやめ、タチウオ狙いに神戸沖へ移動となった。
神戸沖でタチウオ狙い
到着した神戸沖はシーズン最盛期とあってテンヤでタチウオを狙う乗合船がひしめき合っており、あちこちの船でサオが曲がっているのが確認できた。
ここでは藤原さんがタチウオ専用ともいえる#1のテスト。水深は80m前後で、ジグは160g。底を取ったらただ巻きに近いアクションでリール10回転、最後はサオを跳ね上げ、フォール中ラインの動きでアタリを取るのが藤原さんのスタイル。ゆらゆらと小刻みに左右に揺らぎながら上昇するジグから急にテンションが抜け、サオ一本分大きくフォールするイメージだ。
2投目、一連の動作を2回ほど繰り返したところで藤原さんがサオを振り上げた。ちょうど底から20mくらいのフォール中でラインが止まるアタリが出たとのこと。
ヒットレンジをつかんだこの後は、ほぼ1投1匹のペースでヒット。瞬く間にツ抜けを達成した。サイズこそ指3~4本がメインだったが、まさに絶好調の釣れっぷりで、十分なお土産を確保したところで再び明石海峡で青物を狙う。