奈良・川原樋川のアマゴ釣りが4月8日に解禁された。
大股ブランド
非常にきれいなアマゴとして定評のある「大股ブランド」の養殖成魚を解禁前に200kg、昨年秋に小型の半成魚を100kg放流。
今後も随時に追加放流するらしいからアタリは続くはずだ。
解禁から渇水続きで川底が汚れ、アオサが発生して釣りにくかったが、4月14日にかなりの雨が降り増水した。
これはチャンス、と2日後の16日に釣行した。
エサは、濁り時の特効薬ブドウムシ、増水時に飽食したであろう川虫、そして養殖アマゴ釣りの定番のイクラを用意した。
午前7時過ぎ、北今西のカミから川へ下りる。
ここらは成魚放流区域だが、足場がよくて歩きやすいから好きな場所だ。
水位はまだ20cm以上と高く、オジンの足では川渡りが難しそうな所もあるようだ。
大きな淵があった。
流れが太いから吹き上げが強く、その勢いが治まる付近がポイントかな、と仕掛けを振り込む。
エサは川虫、オモリは大きめのG1。
砂底をオモリで引きずってくると、カケアガリの所でククッとアタリ。
すばやくアワせたが空振りした。
大オモリでラインが張っているから食い込みが悪いのか。
次も同じ場所でアタリが出たから、すっとラインをゆるめて待つ。
砂底だから底掛かりの懸念はない。
ピクピクと、かすかに連続するアタリにかわったから軽くアワせると、ガンッと掛かった。
水中でギラリと光り、ビューッと白い光の矢が走った。
取り込んでみると目測20cmオーバーの幅広の天然アマゴだった。
真っ白い魚体にくっきりと浮かぶパーマーク。
キラキラと光る朱点。
ムムッとつむった口元からはみ出した川虫が見える。
不敵な面構えの野性的な精悍さはなかなかのものだ。
エサをイクラにしてみる
今度はイクラのエサで釣ると、オモリが底に届く前から穂先がツッと引き込まれて、18cmほどのきれいなアマゴが釣れた。
よく見ると養殖成魚らしい。
色が白いし、朱点が大きい。
鼻先はすれていないが尾ビレの先端が微かに丸いレベルで、慣れていないと天然と見間違えてしまいそうだ。
イクラで3匹釣れ、ブドウムシでまた3匹。
だが、これでアタリが遠くなった。
これだけアタリが出るなら、粘るより次の場所へ行く方が効率がいいと思い、ハイテンポで釣り上がった。
大きめの石が入り組んだ場所では23cmほどのイワナも釣れた。
川虫では天然物、イクラでは養殖アマゴと分かれていたが、ずっと絶え間なくアタリが続いて、釣果は午後4時前までで、アマゴ74匹(15~24cm)、イワナ3匹(20~23cm)だった。
解禁から渇水であまり釣られていなかったこと、絶好の水況など好条件に恵まれていたけれど、今後が楽しみな川原樋川だった。
<大西満/TSURINEWS編>
民宿かわらび荘
入川券は日券2500円、年券7000円。