4月20日、仕事から帰宅した妻が「ナマズ釣りに行きたい!」と言うので、近所の北九州市の竹馬川へ行くことにした。
午後8時過ぎにエントリー
例年であれば、すでにシーズン初物を釣っていなければいけないのだが、急激な寒波が入ったこともあって、シーズン初期はなかなかナマズの動きが鈍いように感じた。
しかし、ここ数日は気温が20度を越えることも多く、ナマズも活発に動きだし始めている。
午後8時すぎに現地へ行き、準備を済ませて川へエントリーする。
使用するルアーは、『でんぐりガエル鯰SP/Viva』だ。
このルアーは『ケミホタル/Lumica』を装着でき、夜間のナマズ釣りでもルアーがキャストされる軌道と、着水してからのルアーの場所が確認できる。
ランガンしながらキャストし続けて1時間経つが、ナマズからの反応は1回しかなかった。
本命ポイントだった支流の合流点でも反応はなく、折り返しながら最初の水門付近へ戻った。
すると、そこで同行していた妻に異変が……。
隣で水面が破裂する音が聞こえたかと思えば、「釣れたよー!」と悲鳴交じりの声が聞こえてきた。
とりあえず、慌てずゆっくり巻いて抜き上げれば大丈夫と伝える。
しかし、昨年からこのナマズ釣りをしているが、実際にファイトするのは初めてなので、そう簡単に落ち着いてやり取りできないのは当然のこと……。
なんとかナマズを抜き上げて見事にキャッチすることができた!が、後が続かず別の川へ移動する。
ポイントを移動
次のポイントは川幅も狭く小場所なポイントだ。
適度に流れもあり、エサとなる小魚も水面をパシャパシャしていた。
2人で釣り始めると、ナマズからの反応は早かった。
橋脚の明暗部にルアーを通していると、その境目を通過するところでヒットはしなかったものの、水面を破裂させるバイトがあった。
もう1回、同じポイントへキャストすると、案の定、先ほどバイトしてきたナマズが再度アタックしてきた。
今度はロッドに重みが乗るまで待ち、スイープにアワセを入れてしっかりとフッキング。
上がってきたのは40cmほどの小型だった。
手早くリリースし、次はサイズアップを狙う。
小場所なため無駄なキャストはせずに、対岸ギリギリまでキャスト。
岸ギワにいるであろうナマズへアピールし続ける。
すると、「ガボッ!」と一発丸のみバイトに襲われた。
ファイトする中で最初の1尾よりもズシッと重みがあったので、サイズアップを確信した。
丁寧に寄せ、暴れなくなったところで一気に抜き上げると、腹パンで余裕の60cmオーバーだった。
産卵を控えた個体だったので、たくさん卵を産んでくれという気持ちで優しくリリース。
また遊んでもらえることを願い、この日の釣りを終了した。
これからのシーズン、ナマズ釣りは最盛期に入るので、春の夜に水面炸裂系のバイトを楽しんでみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース APC・鳴瀬雄太/TSURINEWS編>
竹馬川