「乗っ込み場での釣りをやってみたい」と言う釣友ミホリンのリクエストで、4月10日(火)、千葉県香取郡神崎町を流れる浄光川へ釣行した。
釣り場にに到着
ここは機場を介して利根川に繋がる川幅の狭い農業用水路(ホソ)。
豊富な野地と変化に富んだ川筋は〝いかにも〟の雰囲気がプンプンする。
情報は皆無だが、このようなマニアック釣り場は、私の十八番だ。
午前11時過ぎに到着すると、南西の爆風が吹き荒れているが、樹木の植え込みが遮り水面は穏やか。
魚が入っている感じで、小規模だがコイがハタいている。
西岸の流れ込み近くに釣り台をセットし、8尺竿を継いで両グルテンの底釣りを行う。
水深は80cmで下バリの7cm上に少量の板オモリを巻き、人差し指の爪サイズのエサで11時40分に開始。
10分ほどでウキが返すようになり、初アタリで強烈に竿は曲がる。
竿を寝かせて沖走りをこらえると、いきなり37cmの本命が浮上した。
衝撃はこれで終わらず、15分後にまたもや竿が曲がると、ボカッとデカい口が水面を割る。
落ち着いてタマ網に誘導したのは40cmの腹パンだ。
春の釣り場巡りで探り当てた魅惑のホソ。
半信半疑の釣り場選定も、どうやら〝吉〟と出たようだ。
37cmの美ベラゲット
ミホリンは再三に渡りライントラブルに見舞われていたので、太仕掛けにするようにアドバイス。
すると沖走りを止められるようになり、37cmの美ベラをゲット。
厳つい魚体を見ながら、本流育ちのパワーに驚いていた。
3時過ぎからアタリが集中するようになったが、私のポイントでは〝マブナ祭り〟が始まってしまう。
一方でミホリンは先ほどと同じサイズのヘラをゲットし、ご満悦の様子。
だが、無情にも雨が落ちてきてしまい、4時過ぎに納竿。
計2枚ずつに終わったが、利根川産の良型美ベラとスリリングなやり取りを楽しめた。
乗っ込み期は思わぬ小場所が過激スポットに変わる。
その典型例とも言える釣り場だろう。
利根川水系の乗っ込みは、例年梅雨時までダラダラと続く。
雨後の増水時は要注目だ。
<週刊へらニュース APC・中村直樹/TSURINEWS編>
圏央道・神崎IC下車、突き当たり国道356号を右折。一つ目の信号を右折し、道の駅こうざきに沿うように進み、圏央道をくぐってすぐ。