今回は渓流釣り師のフィッシングベストの中身を紹介したい。釣り道具の他にもクマ避けの笛に自作のエサ箱などこだわりを感じる内容だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・石橋英之)
ベスト&タックルボックスの中身を公開
コロナウイルスで大変な時期だが、以下で紹介するような小物類を自作したり、楽しい釣りができる日が早く訪れることを願っている。
1.締める道具
鹿角を削って作っており、釣った魚をすぐ頭の部分の先端を刺して締める。魚の鮮度を保つとともに、ビクでバタバタしているのが気になるので使っている。釣った魚は放流物、天然物に限らず、1時間毎に腸とエラを取っている。特に天然物はエラに虫がいることがあるので気をつけている。
2.笛
源流に入る時は、クマ避けのため必ず入渓前と随時吹いている。前年の秋、天候不順になると食べ物を求めて麓での目撃情報が増えた。山菜捕りも含めて、クマよけは必須だ。
3.ハリ入れ
ダイワの仕掛け巻TS-60にフロロカーボンライン0.2号を20cm取って、連結部をチチワにして、イクラ用と虫エサ用で2種類を持参している。
ここでハリの交換について紹介したい。放流物の解禁や雨後の入れ食い時など食いが良過ぎてのみ込まれ、ハリ外しでも対応できずに、やむなくイトを切ってしまうことがある。解禁時など冷たいときや夜明けの薄暗い時にハリスを結ぶのは、非常にストレスがかる。そこで今回は、極小サルカンを使った連結方法を紹介したい。
水中イトの先に極小サルカンを付け、ハリハリスに小さいチチワを作り、交換時はサルカンの穴にハリを通して抜き、チチワを抜いて終わりだ。
4.天井イトと仕掛け
天井イトは2m、2.5m、3mを常備し、仕掛けは2mと3mを5セットずつ持参し、黒色が2mで黄色が3m。この組み合わせで全長4mから6mまで対応できる。
5.ナイフ
前述した通り、1時間毎に腸を抜くので、ナイフは欠かせない。
6.エサ箱
友人からもらったもので、古い竹の根を使ったもの。2分割して使っており、ここまでの根っこはなかなかない。
エサ箱を自作もしたが、通常の竹でも十分いける。好みの大きさに切って油抜きして、熱湯で20分ほど煮て上げ、表面をおがくずなどで拭いて乾かす。
底とふたは好みの木で作るが、私は山桜を友人の材木店からもらって作った。時間をかけて自分のオリジナルを作るのも楽しいと思う。
7.タックルボックス
30年前に買ったアルファビックス製で、1段目は小物類、2段目は編み込み機、ナイロン系ライン、ツケイト、目印、ハナカン周りのイトなど、3段目はハナカン、サカサバリの小物類と金属ライン、ハリ類が収納されている。
<週刊つりニュース中部版 APC・石橋英之/TSURINEWS編>