自宅でも釣りに関わっていたいと思うのは釣り人のサガだろう。今回は、スプーンなどに使えるスイミングフックの自作方法を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・永田幹夫)
スイミングフックの材料
自宅でも釣りに関連づけた何かで楽しみたいと思うのは、釣り人として当然の考え。てなわけで、いつも自然渓流で渓流ルアーを楽しんでいる読者の皆さん、防波堤とかでメタルジグを使って根魚を狙う皆さんに自作のスイミングフックをお勧めしたい。
使う材料は(1)エサ釣り用のハリ、(2)アイ用の細めで丈夫なイト(リリアン、PEラインなど)、(3)巻きつけるイト(縫いイト可)、(4)瞬間接着剤、(5)マニキュア。多くは100円ショップでも入手できる。
使用する工具は、私の場合はハリ自体を指先でつまむので、タイイング用のスタンドは使用しない。ボビンのホルダー(正確な名称は?)もなければならないというほどではないが、あったら便利。イト止めに使用するラインは、サーフで使用していたPE2号を流用して、各種ラインを切断する際はニッパーを多用している。
スイミングフック作成手順
次は手順。
【1】まずは巻きつける細イトをチモト付近で締めつけ、軸(シャンク)全体を1層巻く(これが下地)。
【2】半分戻したあたりでアイとする材料を添わせ、チモトに向けて荒く巻く。下の写真のような状態がポイント方向に対して垂直で、これが横アイのスプーン用。90度旋回させればミノー用だ。アイの大きさはお好みで、ミノー用の場合はあまり大き過ぎると前後のフックが絡むことにもつながる。
【3】チモトは特に強く締めつけた上で、アイ用のイトを覆うように腰曲げ方向へ巻き、再びチモト方向の中央付近まで巻き戻してくる。
【4】このあたりでイト止めに使用する別途なイトをチモト側へUの字にして添わせ、それごと強く巻きつけていく。
【5】チモトまで巻きつけたところで、3~4cmほど残して巻きつけ用のイトを切り、引き抜き用に切り添わせたイトのリング部に通す。
【6】添わせた二重イトを引き抜くと、巻きつけたイト止めが完了。
【7】余分な部分を切り落として瞬間接着剤を染み込ませれば、これで完成とする場合もある。
【8】私の場合は巻きつけた糸の凹凸を隠したいので、マニキュアを2度塗って完成だ。
さあ、自作フックでヒットとなれば、釣果の大小にかかわらず喜びは格別だろう。私の場合は、指先を駆使することでボケ防止にも一役買ってもらおうなどと考えつつ、外出自粛の時間を有効利用している。
<週刊つりニュース中部版 APC・永田幹夫/TSURINEWS編>