10月25日、宗像大島(福岡県)周辺での「タイテンヤゲーム」に、『みっぴ』こと秋丸美帆さんと、郷原未来さんが挑戦。シケ気味で難しい海況ながらもマダイをキャッチした。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 立石寿栄)
健栄丸からテンヤマダイへ
乗船したのは宗像市神湊港の健栄丸。北西の風が吹きつけ港では波止に打ち付ける波の音が響くが、離岸して約10分で大島の南側の釣り場に到着。
三苫船長の「大島の近場なら釣りはできる」との判断通りに波はそれほどない。パラシュートアンカーが海に入ると横揺れもなくなり船は安定。テンヤに冷凍エビを刺して午前6時50分ごろから釣りスタート。
なお、当日はサガテレビで毎週日曜日(午前5時30分~6時)に放送されている「釣り時季(つりとき)」の撮影に同行した。
当日のテンヤマダイタックル
用意していたテンヤは紅牙タイテンヤSSエビキーパー付、タイテンヤSS+エビロック。エビをしっかり固定するキーパーが付いており、親バリも孫バリも貫通力が強いサクサスを採用してフッキング効率がいい。
フォール姿勢の水平バランスが良く、イトを繋ぐ部分にスイベルが付いているため糸ヨレしにくくなっている。
水深は24mくらい。潮は上りの中潮。時折パラッと小雨が降り、暖かい風がぼちぼちくらい吹いている。満潮が午前7時30分ごろ。
エサ取りに混じって小ダイ登場
テンヤを底まで落として、サオを大きくシャクって誘いをかける。アタリがあり、エサを確認するとエビがかじられている。
秋丸さんが船長に「フワフワする感じ」との感触を伝えると「コウイカがいるよ」との返答。それからもエサを取られる。郷原さんが取り込んだのは12、13cmのフグ。
エサ取りの正体はこの魚。そして小型のコウイカも。7時30分ごろ秋丸さんのサオが曲がり、小型のマダイを釣り上げた。
それからしばらくしてもう1尾、少しサイズアップしたマダイをキャッチ。3尾目はさらにサイズアップしていた。7時40分ごろ、テンヤを遊動に替える。
遊動テンヤ仕掛けへ変更
紅牙遊動テンヤ+SSは、リーダーをヘッドに設けられた穴に通してハリに繋ぎ、使用中はリーダーをヘッドが移動する。
穴は2個あり、イトを通す穴でテンヤがユラユラと揺れながら落ちたり、ストレートに速く沈んだりする。すぐに反応した魚はフグ。潮の流れが緩やかでテンヤの重さが6号では重い様子。軽い3号に付け替える。
底を狙っているとフグがくる。少し底から上を探っているようだ。それにしてもテンヤはいろいろな魚が釣れる。エサ取りと呼ばれる魚のベラ、イラ、エソが続いた。
40cm級マゴチがヒット
その最中、郷原さんが小型ながらもマダイをキャッチした。テンヤは紅牙遊動テンヤSSラトルダンスを使用。内蔵されたラトルボールの音でマダイにアピールする。海底でなぞるように泳がせる時も有効なボート形状だ。リーダーを通すパイプはオリジナル高強度POMパイプを採用して、リーダーを傷つけにくい。
秋丸さんもドラグ音を響かせるヒットがあるがバラシ。リーダーを2号から2.5号に繋ぎ替える。遊動に替えて正解。郷原さんが続いてキャッチしたのは40cmくらいのマゴチだ。
当日最大の良型マダイが登場
11時30分過ぎにこの日一番の良型マダイをキャッチした。
風が強くなり始めたころ遊動テンヤのヘッドを8号に替えてヒット。サオをシャクって誘っている最中にアタリがあり、アワセの伸びしろが少ない状態でのアワセで少し不安もあったようだが「テンヤが遊動なのでタイが吸い込むように食っていた感じ。サオがHで硬めなのもアワセが効いた」とのこと。
地島方面に移動した時に高めの波を乗り越えて移動した。風裏の一部でしか釣りにならない厳しい状況ながらもマダイの姿を見ることができた。季節は彼岸ダイのシーズン。近場の浅場でのタイテンヤゲームはもちろん、沖の深場でのタイラバとマダイが楽しめる。
御不幸
本取材にて乗船しました健栄丸・三苫健二船長が令和元年11月4日に急逝されました。諸事情を考慮して本取材についても掲載を控える考えもありましたが、ご家族に許可を得て掲載に至りました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
<週刊つりニュース西部版 立石寿栄 /TSURINEWS編>