冬も本格的になり、波止では身近なターゲットである根魚たちが元気になり始める。いろいろな釣りの中でも比較的簡単で、初心者でも釣れてしまう。しかもタックルも比較的安価でそろえやすく、もちろん食べてもとってもおいしい魚たちだ。今回は人気の根魚たちを、冬の波止から攻略する方法を紹介したい。
基本的な釣り方
サオを手持ちで行う場合と、何本もサオを出して置きザオにする方法がある。
しかし狙うポイントは同じだ。
手持ちの場合は1つのポイントで30秒ほど狙って反応がなければ次へ行くラン&ガンスタイルがいい。
足元
探り釣り、穴釣り仕掛けでできる一番釣りやすい場所だ。
波止の際に底まで落とす。
魚がいれば即座に反応があるはずだ。
テトラ
穴釣りタックルで攻めよう。
テトラとテトラの隙間にブラクリを落とす。
構造が入り組んでいるため、着底したと思っても仕掛けを上下するとまだ落ちていくので、底までしっかり落とそう。
ゴロタ
岩の隙間の穴に落としていこう。
テトラと同じく底までしっかりと落とすといい。
誘いとアワセ
どの釣り方でも落とした場所に魚がいると、即座に反応が出ることが多い。
細かくつつく前アタリは無視して、サオ先を持っていくアタリまで待つといい。
大きくサオ先にアタリが出たらアワせた後、サオの弾力を利用して素早く底から引き離して巻き取ろう。
モタモタしていると根に入られて回収できなくなる。
前アタリから本アタリにならない場合は、ゆっくりと巻き上げていくといい。
追うように魚が食いつくことが多く、有効なテクニックだ。
注意事項
服装
冬場は風も強く気温も低い。
防寒対策をしっかりしてほしい。
また風が強い危険な状況もあるので、ライフジャケットの着用は絶対だ。
毒魚
波止にはゴンズイ、ハオコゼなど毒魚と言われる危険な魚もいる。
刺されたら痛いだけでは済まされないので、絶対に直接触れてはいけない。
ゴミ問題
最近問題になっているのがゴミ問題だ。
イト、ハリだけでなくペットボトル、エサの残りなど落ちていることが多い。
ゴミは当たり前だが持ち帰ること。
エサなどで汚れた場所は海水できれいに洗い流してほしい。
立ち入り禁止場所
漁港などの波止では釣り禁止の場所も多い。
事前に漁業組合などに問い合わせて調べてほしい。
便利なアイテム
フィッシュグリップ
根魚はヒレが鋭く不用意に持つと手に刺さり怪我をしてしまう。
また毒魚が釣れた場合は絶対に触れてはいけない。
直接触らずフィッシュグリップで持つと安全だ。
ペンチ
根魚は大きな口でエサを丸のみにすることがある。
ハリを外す際にこれがあると非常に便利だ。
また毒魚が釣れた場合も直接触らなくてもいいので必携だ。
鈴
置きザオの場合のみ使用すると便利。
前アタリがきたら音で知らせてくれる。
最後に
冬の釣りは釣れる魚も限られて難しい釣りが多い。
その中でも根魚は比較的簡単で誰でも楽しむことができる。
冬の本格シーズンに釣って楽しく食べておいしい根魚をゲットしに行こう。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>