ヘラブナ釣りに興味があっていざ道具を揃えようと思っても、最初に何を揃えればいいか分からない方は多いのではないでしょうか?今回は、ヘラブナ釣りを始める際の、必要最低限の道具の選び方について、説明したいと思います。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兜義信)
秋はヘラ釣り入門の好機
これから寒くなるまでの秋の時期は、釣り人にとっても一日釣りを楽しむのに過ごしやすい季節になり、池の魚の活性も上がる時期です。ヘラブナ釣りを始めるのにお勧めの時期になります。
また、10~11月は管理池により新ベラの放流も行われ、コンディションのいいきれいなヘラブナを釣るチャンスでもあります。
今回は前回の「ヘラブナ釣り入門に必要な最低限の道具を」から一歩踏み込んで、アイテムごとの具体的な特徴や価格帯などを解説します。ぜひ参考に、楽しい秋のヘラブナ釣りに挑戦してみてください。
サオ
まずサオですが、関西では7~9尺程度(関東では8尺以上の規定の釣り池が多い)が扱いやすいと思われ、この長さのサオを1本用意されることをお勧めします。カーボン製が手入れも簡単でオススメです。
サオにより硬さや調子(曲がり方)に異なりがありますが、最初の1本は硬過ぎず調子に特別な癖のないサオが浅ダナからチョウチンの釣り、そして底釣りとどんな釣りにも使え便利です。
店頭価格で安いものでは5千円を切るものから、その10倍の5万円を超える高級ザオまでありますが、1~2万円前後のものを選んでおけば、ある程度上達しても十分に使えるでしょう。
サオ掛け&タモ
サオ掛けは、万力とセットになったものが込みを加工して調整しなくてもそのまま使え便利です。価格は1万円前後を見ておけば手に入ります。
タモは、ある程度のものを準備する場合は1~2万円前後となりますが、サオや他の道具で予算を取られるでしょうから、最初はタモと柄が一体となった簡単なアルミ製のものや、柄がアルミで、網の枠が樹脂製のものでもいいと思われます。
価格は前者が千円、後者でも5千円程度で揃えることができ、初期コストを抑えたい場合にはいいと思います。
ウキ
ウキについては、ボディーがカヤまたは、羽根(この時期のウキ~オモリまで1mぐらいのタナを釣る場合、4~5cmぐらい)、トップは最初の1本はしっかりエサを付けてウキをなじませて釣る基本を習得するのに、パイプトップ(ф1m程度)がよく、1本2~3千円ぐらいで十分使えるものが売られています。
同じ名前で、いろいろな釣り方に対応のモデルやサイズが出ているものを選ぶのが、実際に最初のウキを使ってみて、次に自分の釣り方や状況に合ったウキを選びやすく、徐々に揃えていく楽しみもあってお勧めです。
仕掛け
仕掛けついては、あまり出来合いのものが販売されていないのが初心者には少し悩みどころですが、下記の仕掛け図を参考に仕掛け作りにチャレンジしてみて下さい。
エサ
エサについても、各社いろいろなエサを出していますが、最初は単品で使えるエサがお勧めです。セット釣りの上バリ用のバラケエサにはS-DESIGNレッド、下バリのクワセエサに力玉ハード、または力玉大粒を使うと、初心者でも簡単に釣りが楽しめます。
その他にも、日差しが強い日にはパラソルや、雨の日にはテントなど、いろいろな道具がありますので、必要に応じ無理なく徐々に道具を揃えて下さい。あまり安い道具は、壊れやすいものもあるので、釣り場で他の人が使われている道具を見てから、道具を選ぶのもいいと思います。
ほしい道具が決まっている場合は、自宅近くの釣具店やネットショップで効率よく商品を揃えればいいですが、どれを買っていいか分からない場合は、ヘラブナ釣具の専門店や、ヘラブナ釣りに精通したスタッフの居るお店で店員さんに相談して購入されることをお勧めします。
道具選びもヘラブナ釣りの楽しみの一つです。自分で揃えた道具、自分で作った仕掛けで釣り上げたヘラブナは格別です。自分の道具で楽しいヘラブナ釣りを!
<兜義信/TSURINEWS・WEBライター>