波止テンヤタチウオで指3本級 チャタータイプがアタリ!【和歌山港】

波止テンヤタチウオで指3本級 チャタータイプがアタリ!【和歌山港】

9月21日、紀北・和歌山港の波止へタチウオ狙いで出かけた。この日は引き釣りで、メーカーのテンヤ開発に携わる釣友の案内で、進化するタチウオテンヤを目の当たりにしつつ、強烈なガツーンと言うアタリを存分に味わった。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・辻原伸弥)

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堤防釣り 海釣り

幽霊魚タチウオの釣り方

タチウオは見た目も特徴もとても面白い魚だ。蛇のような細長くキラキラと輝く美しい魚体に似つかない怖い顔。潮が緩い場合は頭をやや上に構えて立ち泳ぎする特徴を持ち、その群れなすタチウオの姿から姿卒塔婆をイメージするのか「幽霊魚」とも呼ばれる。また群れの移動が速く、幽霊魚と呼ばれるように突然現れたと思えば、魚探からすぐに消える。

そしてタチウオ釣りの世界では、テンヤ、ワーム、プラグ、ウキ釣り、船釣りと1種類の魚で数多くの釣法がある魚はタチウオぐらいではないだろうか。

波止テンヤタチウオで指3本級 チャタータイプがアタリ!【和歌山港】タチウオは不思議な魚だ(提供:WEBライター・辻原伸弥)

釣るだけでなく食べて美味しい魚だけに、秋口になると一気に釣り人が増えるのも理解できる。私自身もシーズンになると、船ではジギング→テンヤ。ショアでは、ワーム→プラグとルアーを用いてタチウオを狙ってきた。

テンヤ開発者の案内で

最近、堤防から使用するタチウオテンヤでの引き釣りが面白いと言う事で、9月21日夕方にテンヤ開発に携わる谷垣さんに和歌山港へご一緒してお供させて頂いた。

波止テンヤタチウオで指3本級 チャタータイプがアタリ!【和歌山港】谷垣さんに案内していただいた(提供:WEBライター・辻原伸弥)

「今の時期なら、チャタータイプがいいよ!」と事前に教えてもらっていたので、釣友のハッちゃんと2人でチャタータイプのテンヤをセットした。エサは冷凍のキビナゴを使用した。

エサの付け方がキモ

タチウオテンヤはエサの付け方がかなり重要な要素で、まっすぐセットし、要所を強く縛って、エサのキビナゴがズレないようにするのがキモとなる。ハッちゃんも、初めての事ばかりで谷垣さんのレクチャーを真剣に聞き入っている。

タチウオからのアタリを期待しながらフィッシングスタート。着水から7~8秒待ってスローリトリーブが基本アクション。投げては巻き、タチウオからのアタリに集中する。

チャタータイプのテンヤとは

今回使用するチャタータイプのテンヤとは、テンヤのアイ部分に薄い鉄板を取り付けたタイプ。バスフィッシングでも人気のジグヘッドアイテムで、リトリーブすると、鉄板が水を受けてバイブレーションアクションを生みだす。

基本は投げて巻くだけの簡単な狙い方だが、その日のタチウオの活性を素早くチェックできて、女性や子供、初心者の皆さんにも超オススメのテンヤアイテムだ。

バラシが連発

「ガツン!」突然、ロッドティップが急に入り込むアタリ。しかし、フッキングには至らない。テンヤを上げてみると、エサのキビナゴが半分になっている。タチウオは居るのだが…。エサを付け直して再度キャスト。

波止テンヤタチウオで指3本級 チャタータイプがアタリ!【和歌山港】キビナゴが半分に…残念(提供:WEBライター・辻原伸弥)

隣で「来た~!」とハッちゃん。ロッドをグイグイ引き込む気持ちよさそうなファイト。「もっと、ロッドを立てて!」そうアドバイスするが、テンヤ釣り初挑戦の彼女は成す術がなくバレてしまった。

アピールのコツは

長く鋭い犬歯を待ち、好奇心旺盛で獰猛にエサやルアーにアタックしてくるタチウオ。反面、長年釣っていて思うのは、活発に攻撃はしてくるが捕食は下手な部類の魚だ。ゆえに、きっちり興味を抱かせてしっかり食い込ませないと、アタリがいくらあっても釣れない。

小さなアタリを感じたら、巻きスピードを遅くするか、少し跳ね上げて食わせのアクションを入れ、テンヤにガッツリ食い付かせてフッキングする。タチウオは掛かった際には激しく暴れるが、すぐに大人しくなり、足元近くで再び激しく抵抗する。

ロッドを立てて、常にテンションを与えてバレないように注意が必要だ。負けず嫌いのハッちゃん、谷垣さんからのそんなレクチャーに真剣に聞き入っていた。

小さなアタリの正体は指3本級

リールで巻いていると、小さなアタリ。リールを巻くスピードをかえてやると、一気にロッドが絞り込まれた。グイグイと暴れるタチウオ特有の引きを十分に楽しみゴボウ抜き。指3本サイズだが、和歌山でのファーストヒットのタチウオはなかなかのファイトを見せてくれた。

波止テンヤタチウオで指3本級 チャタータイプがアタリ!【和歌山港】和歌山でのファーストタチウオ(提供:WEBライター・辻原伸弥)

タチウオテンヤの進歩

筆者の幼少期に、今は亡き祖父との思い出の釣りの一つとしてタチウオテンヤの釣りがある。

当時は、テンヤにドジョウを針金で括り付け、投げてシャクッてフォールさせていく、エギングのような探り方でタチウオを狙っており、毎回勝手口に居る亀の水槽の中からすくうのが毎回楽しみだった。

時代を経て、堤防のタチウオテンヤは今大きく進化し続けている。ノーマルタイプは元よりプロペラ付き、スピナーベイトタイプにチャタータイプと、ルアーフィッシング要素を取り入れ進化したエサ釣りへと成長している。

生きエサはちょっと…と眉を細める方には、ドジョウをリアルにモチーフしたワームまで登場し、エサ釣りとルアーフィッシングの垣根を越えた楽しみも展開しているから面白い。秋本番を迎えるこれからのシーズン、今年はテンヤを使ったタチウオゲームを楽しんでみるのはどうだろうか。

当日のテンヤタチウオのタックルデータ

ロッド:8ft6inchでMLアクションのエギングロッド
リール:エギング用リール2500番
ライン:PEライン0.6号
リーダー:フロロライン8lb
テンヤ:快適堤防太刀魚テンヤチャターSS

<辻原伸弥/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り場について
和歌山港
所在地:和歌山県和歌山市