9月8日、秋間近の管理池でヘラブナを狙って釣友の喜多さんとともに大阪・南河内郡のフィッシングセンター竹の内へ出かけた。今回は試してみたかった市販の『わらび餅』を使って、ヘラブナに挑戦しようという趣向だ。さて、その結果やいかに。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・森宮清釣)
フィッシングセンター竹の内へ
暦の上ではもうすっかり秋なのだが、猛暑日やにわか雨が続く今年の9月初旬、秋の風景を見るにはまだ早いと知りながらも釣りに出かけ、運がよければせめて曼殊沙華くらい見られるかと思うのが釣り人かな?
フィッシングセンター竹の内の釣り場は秋も深まると田畑や山の紅葉が楽しめ、二上山へハイキングする人も多くなり人気の場所でもある。
この日は朝から気温が上昇し始め、熱中症が心配される好天。釣り場にはたくさんの太公望たちが特大のパラソルで日陰を作っていた。
『わらび餅』でヘラブナ釣りに挑戦
今回は市販のわらび餅を使って、ヘラブナの釣れ具合を試す作戦だ。スーパーで1パック108円のわらび餅を購入した。これは劣化が少ない事と粘りが強いので、まぶし粉の付きがとてもいいと思ったからだ。
当日の仕掛け
中桟橋のうどんエリア側に釣り座を決めて、喜多さんは15尺、私は12尺の竿を使用。仕掛けは道糸1号、ハリス0.5号50cmと44cm、ハリはプロスト金の5号で、仕掛け全長を竿より30cm長くしてスタート。
親指大のワラビ餅を半分に切って、それを縦横3つに切ってハリに刺す。まぶし粉は釣り場で販売している物と、一景の荒粒ペレット、底餌クロレラを使ってみた。
アタリあるも全て空振り
釣り始めの予想は、「釣れるはず」であったが、アタリは時々あるものの、すべてが空振り。エサが悪いのかまぶし粉が不適なのか、それとも私たちが下手くそなのか。そこでヘラブナに聞く事にした?
足元にはたくさんのヘラブナが集まって、エサを欲しがっているかのようなので、各まぶし粉を付けて足元に落としてみる。比較的大きなエサは突いてまぶし粉のみ食べている感じ、やや小さくすると、即口にするが吐き出すのも超早く、はがれて広がる全てのまぶし粉のみ食べているのだ。
そこでまぶし粉を付けずに落とすと、いったん寄ってきて見ただけでどこかへ。小さく切ってまくと、1度は口にするヘラブナもいるが、即吐き出したり、素知らぬ顔で無視するから、この時点で「このエサでの釣りは止めよう」と言う気分。
尿素うどんには好反応
ここで喜多さんが持ってきていた尿素うどんを使ってみたが、これは即座にアタリが出て大喜び。が、喜び過ぎて数秒でバラシ。悔しい思いで「次よ来い」と打ち込んだが、触れアタリでアワせてしまって…。
この後、喜多さんは2匹目を掛けて、竿を大きく曲げてうれしそうだが、こちらは悔しくて仕方がない。今回の目的は「わらび餅で釣ってみる」だったが、釣れなくて脇道にそれていたので、再びわらび餅をエサにして打ち込み始めた。
活性の高まりとともにようやく
この頃から周囲でも竿がよく曲がり始めていたので、最後のチャンスと思ってウキと睨めっこ。喜多さんがまたもや竿を曲げたので「羨ましいな」と思っていた時、やっと待ち焦がれたヘラブナのアタリ。
慎重に対応してやっとタモに収め、「めでたし、めでたし」の気分になっていたが、市販のわらび餅は今回だけならアウトのエサ。次回はこれをうどんのように絞って使ってみようと思う。
1年の内数回は、皆目釣れない不運の時があるが、秋の季節のかわり目と真冬の中途半端な気温の時がそれ、今回はこの不運な時に釣行したようでもあった。
<森宮清釣/TSURINEWS・WEBライター>