今週のヘラブナ推薦釣り場【静岡県・田貫湖】

今週のヘラブナ推薦釣り場【静岡県・田貫湖】

静岡県富士宮市にある田貫湖がトップシーズンを迎えている。舟釣りがメインの精進湖・西湖とは対照的に、同湖は陸釣りのみ。一部桟橋はあるが、まさに陸っぱり天国と言ってもいいだろう。さらに魚影が濃いので、思わぬ数釣りも狙える。宙釣りで100枚の大台を狙うもよし、底釣りでじっくり良型美ベラと遊ぶのも楽しいだろう。

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(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 編集部)

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淡水の釣り ヘラブナ釣り

概況

海抜660mにある高原湖。東側の一部を除けば、釣り座から富士山が見える。減水期が終了しているので、水位は安定期に入っている。よほどの大雨でも降らないかぎり、満水に近い状態を維持するだろう。

今週のヘラブナ推薦釣り場【静岡県・田貫湖】田貫湖の図(作図:週刊へらニュース 編集部)

直近の釣況はよく、どこに入ってもウキはよく動く。ただし晴れた日は平日であってもメジャーポイントは混雑する。目当てのポイントがあるなら早めの到着か、あえて涼しくなってからの夕方狙いでも面白い。

今週のヘラブナ推薦釣り場【静岡県・田貫湖】一部を除き富士山が見える(提供:週刊へらニュース 編集部)

ポイント

あえて宙・底釣りに分けてみよう。ちなみにこの時期のいちばん人気は午後から日陰になる桜並木~前岩のカーブにかけて。常に釣り人がいるのでアタリ出しも早い。

宙釣り向き:への字~神社前桟橋の北岸、一本松桟橋
底釣り向き:北・南に各エン堤、ボート桟橋、入釣禁止エリアをのぞく前岩~杉林
宙・底どちらでも:桜並木、前岩

以上はあえて釣り方で区切ってみただけで、仮に北側エン堤でも竿を長くすれば宙釣りは可能で、への字周辺で底釣りをやってもいい。ただし釣り方の項でも解説するが、場所によっては藻が生えているので底釣りをする際は要チェック。

今週のヘラブナ推薦釣り場【静岡県・田貫湖】への字の様子(提供:週刊へらニュース 編集部)

宙釣り

水深が浅いポイントを除けば、この時期のメインの釣り方になる。エサは両ダンゴを主軸にトロ巻き、ウドン、角麸の各セットを魚の活性に合わせてアジャストする。

神社前桟橋、一本松桟橋、への字周辺のような常にエサ打ちされているポイントなら10尺竿前後でもアタリは出せるが、その他のポイントではできれば12~15尺竿は使いたい。

タナは1本半~カッツケ。それ以上深くしないとアタらないなら、底釣りに転向したほうがいい。通常ならエサ打ちを繰り返すこと30分前後で水面直下に魚影が見え始めるはずだ。絶対とは言えないが、これが魚の活性のバロメーター。打てども打てども魚が見えないならポイントを外したか、竿が短いか、タナがさらに深いかいずれかの可能性がある。

今週のヘラブナ推薦釣り場【静岡県・田貫湖】タックル例(作図:週刊へらニュース 編集部)

底釣り

隣の宙釣り組にバカスカ釣られてしまう可能性もあるが、良型の美ベラが交じる可能性が高いので意外にも楽しめる釣り方。個人的には同湖に来るといつも底釣りから始めてしまう。

エン堤のような足元が激浅で徐じょに深くなるようなポイントなら、竿は15尺以上から始めると安心。風波が出ている時などは12尺竿前後でもウキは動く。エサは両ダンゴ。食い渋ったからといってグルテンなどその他のエサの選択肢はない。ウキが動かないならまず竿を長く、次にセッティング。それでもウキが動かないならポイント移動したほうがいい。

底釣りなのだから、底の状態のよし悪しはとても大切だ。またこの時期は場所によって藻が生えているので、そういう場所だと釣りにならない可能性もある。タナ取りゴムで底ダテをするのは当然として、空バリで何発か打ち返してみて、藻などの障害物がないか確認しよう。

さらにエサを打ってしっかりナジミ幅が出て戻りが出るかなど、基本はしっかり押さえておきたい。これが出ないような底の状態なら、竿の長さを替える、釣り台を移動させる、ポイントを変えるなどの対策が必要になるだろう。

底釣りの利点は何といっても魚がきれいな点だろう。宙で釣れる百戦錬磨の痛々しい魚体はまれで、大方は宙よりも型がよく魚体のコンディションもいい。

今週のヘラブナ推薦釣り場【静岡県・田貫湖】田貫湖で美ベラをゲットしよう(提供:週刊へらニュース 編集部)

<週刊へらニュース 熊谷充 /TSURINEWS編>

▼この場所について
田貫湖
入釣料金:¥700(現場徴収)釣り台必携
問い合わせ先:管理事務所 0544(52)0015
この記事は『週刊へらニュース』2019年7月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。