釣り方が簡単なうえ特別な道具は必要のないハゼ釣り。手軽なターゲットとしてビギナーからベテランまで多くの人に親しまれ、釣り入門に最適と言える。だが、ここでひとつ問題が。青イソメやミミズなど虫エサがメインになるため、「触れな~い」と言う人も多いはず。そこで、夕食のおかずの残り物でハゼを狙ってみた。
(アイキャッチ画像撮影:週刊つりニュース関東版編集部・湯浅)
夕食のおかずからエサを選ぶ
まずは、エサを何にするか。前日の夕食のおかずのなかからめぼしい物を上げると、イカ、マグロ、甘エビ、ウインナー、カニもどき、豆腐、ウドンなど。
レタスなど野菜類はパス。このなかでマグロとイカは好物なので完食。ウインナーは、ハゼにとって少し硬そう。逆に豆腐は軟らかいのはいい感じだが、ハリ持ちが悪そう。
そこで今回選んだのは、カニもどき、ウドン、甘海老の3つ。カニもどきはカニ風味の匂いは魅力、ウドンはぷにぷにとした触感とハリ付けのしやすさ、甘エビは「エビが嫌いな魚はいない」との理由。
この3つエサを持って釣り場へゴー。
釣り場は横十間川
向かったのは東京都江東区を流れる横十間川。都営新宿線の住吉駅から10分くらいと電車でのアクセスがいい。車なら首都高速錦糸町ICから5分くらいと至近。
横十間川は川沿いに遊歩道があり、休日ともなると散歩を楽しむ人が多い。ただ、通路の幅が狭い部分があり歩行者の通行を妨げないため、との理由で釣り可能エリアを制限している。また、釣り可能エリアでも投げ釣りは禁止。写真の看板が設置されているので、釣りを始める前にチェックしよう。
いざ検証!
うどん、カニもどき、甘エビの順に各エサを試釣
うどん
市販の2本バリ仕掛けでハリは5号。まずはウドンを両バリに付けてみる。指先で簡単にちぎれて、大きさも自由自在。ハリ付けも簡単なので、これで釣れれば楽ちんなのだが…。
結論からいうと、ウドンでは釣れるどころかアタリすらなかった。匂いがほとんどしないのがダメなのか?
カニもどき
次に試したのはカニもどき。個人的には大好物なのだが、繊維質なのでハリ付けが少し難しい。タラシを余り長くしないで、チョン掛けのように付けた。すると、数投後にブルルという魚信。
次投もアタった。だが、ハリ掛かりしない。そのうえアワせると抜けてしまうのか、ハリにエサが残っていない。魚の反応はあるが、エサ持ちが悪いのが難点。タラシを少なくしたりしてみたが、アタリはもらえたもののハリ掛かりには至らなかった。ハゼが大きくなる盛期に、もう一度試してみたい感じ。
最後の砦は、甘エビ
残ったのは甘エビ。これもウドンと同様にハリ付けは簡単で大きさの調整も容易。ウドンと決定的に違うのは、エビらしい?匂いがすること。これを投入すると…、やはりエビが嫌いな魚はいなかった。
時期的にハゼがまだ小さいためアタリのわりにハリ掛かりは少なかったが、食いしん坊のチビハゼががっちりとハリに掛かってくれた。
甘エビ一人勝ち!
その後は、甘エビ&カニもどき、カニもどき&ウドン、ウドン&甘エビの組み合わせを試してみたが、ハリ掛かりしたのは甘エビだけだった。
カニもどきはエサ付けとエサ持ちにひと工夫すれば、釣れそうな雰囲気。ウドンはよほどの食いしん坊がいない限り厳しそうな感じ。
ちなみに甘エビは近所のスーパーで300円程度(20尾くらいいたかな)。エサ代としても安価かも。
横十間川
<湯浅/TSURINEWS・関東編集部>