今回は一度食べたアカハタの味が忘れられず、浜松からアカハタを食べたいがために南房総まで遥々来たお友達と、有希丸さんのHPを見て根魚テンヤをやってみたかったというご夫婦をお誘い。合計5人でテンヤアカハタ釣行へと繰り出した。
根掛かり対処法
「根魚」というだけあって避けては通れない根掛かり。
根掛かったと思ったら引っ張らずにベールを返して少し糸を出してから、ベールを戻してテンションをかけ、竿先で海面をパンパンと叩くように上下に動かし、リールを巻いてみる。これを何回か繰り返すとスポッとはずれる。
それでも外れないようであれば、竿を海面に対して垂直にして、スプールを押さえて竿を上に引く。ガッツリと根にはまってしまわない限りはそれで回収される率が高い。
その時にガイドや穂先にラインが絡んでいるとあっけなくロッドが折れてしまうため、気を付ける必要がある。私が根掛かりで苦労しているなか、アカハタテンヤが初めてのお友達は根掛かりもなくアカハタを釣りあげていた。
アタリとやり取り
根魚のアタリはとても明確でわかりやすい。ガツガツガツという引き込むようなアタリだ。それが根魚にハマってしまうキッカケのひとつでもあると思っている。そして餌を針ごと丸飲みすることが多いので、ガツガツというアタリがあったら即アワセをすれば、ガッツリと上顎に針掛かりする。
乗ったと思ったらポンピングはせずに、ゆっくりとテンションを保ったまま巻き上げる。テンションが緩むと、針穴が広がってしまったり、活性が低い時など上顎にかろうじて引っかかったような掛かり方をしていると外れてしまうことが多い。
ずっと暴れているようであればカサゴの可能性が高いが、時折おとなしくなり、たまに叩くようであれば本命アカハタと思ってよい。慣れている人であればリーダーを掴んで抜きあげてもよいが、せっかく釣れた高級魚。水面でバラして後悔しないようにタモ入れはしてもらおう。
アタリがわかりやすくガッツリと針を飲み込んでくれるので、初めてでも何かしらの根魚が釣れるのが根魚の楽しいところでもある。この日はまだ底潮が冷たかったので、根掛かりだけ気を付けて誘いすぎないよう伝えたところ、何匹もきれいなアカハタを釣り上げていた。
最初は繊細なタックルでの魚のやり取りに竿が折れないかと緊張していたようだが、慣れてくると魚の引きを楽しんでいた。
好ゲストたちも楽しめる
南房総の海は様々な魚種が生息している。メインターゲットはアカハタだが、南房総の海はポテンシャルは高く、カサゴもとても大きいしウマズラハギも青が濃くてとても綺麗だ。
ハタ特有の引きでないときは何が上がってくるか海面に見えるまでドキドキわくわくするし、同じハタでもマハタやキジハタ、アオハタ等も釣れるので魚体が見えるまで楽しみが続く。
それ以外に青物や真鯛、ヒラメなど釣って嬉しい食べて美味しい高級食材がゲストとして楽しめる。面白いところでは、南の海にいるイメージの『オジサン』が釣れたこともあった。この日も良型のカサゴ、真鯛、ヒラメなどが上がり船は賑わいを見せていたが、その中でもやはりアカハタが釣れた時がみんな笑顔で『釣れたー』という声が飛び交い盛り上がった。