不安定な陽気が続き、好不調の波が激しいこの季節。4月に入って通水され、春の釣り期の開幕となった千葉県旭市を流れる旭新川。減水期には1本未満の水深だったがこれからの時期は平均2本前後と、ちょうどいい深さになる。下流の堰が閉じられているため流れはそれほど強くなく、通常はドボン釣りだが時としてバランスの底釣りが可能なことも。流れ川育ちの良型地ベラの強引を楽しめるだろう。
旭新川の概要
新川機場を境に上流と下流に分けられているが、今回は国道126号線に架かる干潟大橋から下流の才蔵橋間の約2kmを取り上げたい。
①:干潟大橋~JR総武本線鉄橋
明治川吐き出し対岸から100mほどの間は、冬期の名ポイント。この付近では深場となるため春のポイントには向いていない。中古車店(西岸)から鉄橋までは水深1本半から2本弱で春の釣りにおいては実績あり。8尺~15尺程度の竿でいいが、モジリのラインによって使い分けたい。
食肉センター下と鉄橋寄りの東岸は西岸と比べてやや底の状態が悪いが、時として大釣りがある。
②:JR総武本線鉄橋~高野橋
ややカーブしており、西岸はどこも甲乙付けがたい好ポイント。特に勧めたいのが、対岸にある4本の大きな木の間で、底は砂地で足元が深く対岸寄りにオダもある。大型の実績も高く、私の自己記録となる48.3cmは、このポイントで釣れたものだ。
対岸も釣れるが、護岸がやや急なため釣り台の設置には注意が必要。
③:高野橋~新高野橋
数・型ともに実績のある好ポイントが多い。特に水道管から新高野橋の東岸が一番のオススメ。
この区間で釣った40cm以上は数知れないほどで、その強引には必ず驚くはず。西岸の牛小屋下付辺は、ややムラはあるが流れ込み付辺を狙ってみたい。7尺竿で2~3時間釣って、15kgオーバーの釣果が得られたこともある。
水道管上流は西岸がよく、橋寄りは以前から橋ゲタが残っているため掛かりが多く、中間付近から水道管までがいい。
東岸は階段付辺がよく、高野橋寄りは護岸が急な所が多い。
④:新高野橋~才蔵橋
西岸なら中央付近がよく比較的短めの竿に実績がある。これは手前に土砂が溜まり、馬の背状になっている所があるからだろう。東岸は石屋下にある水門の両サイドやその下流の階段付辺がいいが、掛かりが多いので注意。
才蔵橋下流東岸のビニールハウス前も好ポイントだが、駐車スペースに難がある。
※釣り台はどのポイントでも必要で急な護岸に設置する時は十分に注意を。
釣り方とエサ
減水期ほど流れは強くなることは少ないが、通常は0.3~1号程度のオモリを使用した中通し釣りになる。
竿はポイントの底の状態にもよるが、11~15尺までを使い分ける。護岸に水没した草木近くで魚の気配があるようなら、8~10尺竿で大釣りのチャンスだろう。流れがない時は、バランスの底釣りや宙釣りができることもある。
エサはグルテンセット基本で、アタリが続くようなら両グルテンがいい。流れが強いときは、繊維の多いタイプにイモ系を少量加えてエサ待ちに注意したい。バラケは底釣り用のダンゴにペレットなどを混合して、底までしっかり持つように仕上げたい。
<週刊へらニュース APC・五木田富雄/TSURINEWS編>
旭新川周辺
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