今夏、最高気温が35度以上を観測した日はあったが、その反面、梅雨を思わせるような長雨が続いている。各釣り場は水の入れ替わりがひん繁に行われているため、水温上昇の影響による食い渋る釣り場が少なめ。これからはひと雨ごとに秋が近づいてくる。
埼玉県鴻巣市にある屈巣沼は川里中央公園内にある釣り場で魚影がピカイチ。中小ベラの数釣りが短竿で手軽に楽しめるため人気抜群。山上湖になかなか行けない人にもオススメだ。
屈巣沼のポイント解説
釣り場は愛好会の手できちんと整備されているのでいつでも気持ちよく遊べる。
毎年行われている新ベラ放流に加え、自然繁殖する魚が多いため魚影は濃い。
型は5~7寸がメーンだが、時には地ベラ化した40cm級が顔を出すので釣った本人はもちろん、周囲の人までびっくりすることも。
沼の周りはオール護岸で釣り台のベタ置きができるほど足場は良好。
駐車場や綺麗なトイレも併設されているので女性・子ども、初心者からベテランまで幅広くオススメできる。
弁天島
この時季はどこに入っても釣果は上がるが、人気があるのは弁天島。
他のポイントに比べ満水で竿2本半前後の水深がある。
水中に杭があり場所によって掛かりはあるが、エサ打ち点を50cmほどズラせば防げる。
魚の着きは抜群で宙・底問わず好釣果が期待できる。
駐車場寄りは日陰になり午前中はパラソルなしでも大丈夫。
生け垣前は連日のようにエサ打ちが行われているため居着きの魚が多い。
特に冬場は生け垣が風除けになるため、入釣する人が多く一級ポイントに挙げられる。
釣り方は宙・底好みで。
現在は竿8尺前後でタナ80cm~1mの浅ダナが安定している。
看板前~ポンプ小屋
看板前~ポンプ小屋は公園側の駐車場から遠いため、平日は入る人が少ない。
そのぶん魚影は薄い気はするものの、型がそろう傾向にある。
ポンプ小屋付近は後方に大きな木があるので夏場は10時ごろまで日陰になる。
のんびり釣りたい人に勧める。
入り口付近は駐車場から近く、常連に人気がある。
特に左手にあるヤナギ付近は常に人が入っていて魚影抜群。
底釣りの場合、岸寄りは根掛かりする所があるので13尺竿以上を出した方が掛かりは少ない。
この付近は岸寄りに魚が着いているので5、6尺の超短竿宙釣りで9寸~尺クラスの良型を連発する常連も。
釣り方とエサ
魚影が濃い釣り場なので宙・底釣りともに魚をタナに落ち着かせることが重要。
どちらかと言えば後者はエサ調整が難しく、マブナや半ベラが交じるのでメーター前後の宙狙いが多い。
この時季の宙は6~8寸クラスが中心でエサが合えば時間20枚前後の数釣りは可能。
竿8尺前後、両ダンゴのタナ1mがメーンになる。
浅ダナの場合
道糸0.6~0.8号、ハリス0.35~0.4号上15~20cm、下25~30cm。
ハリはセッサ・バラサ5、6号、ウキはパイプトップで、足長の場合はボディー4~5.5cmを目安に。
エサは凄麩300cc+カルネバ100cc+水100cc。
セットガンを振りかけてボソっ気をだす。
上ずりが激しい時はカルネバの配合量を多くしたり、手水で練り込みシットリからペトコンに調整する。
またはグルバラ200cc+バラケマッハ200cc+粘力をスプーン1杯+水100ccも効果的。
底釣りの場合
道糸0.8号、ハリス0.4号上25~30cm、下35~40cm。
ハリはアクト4、5号、ウキはある程度、浮力のあるものを使用。
ノーマルタイプの場合ボディーは13~15cmでパイプトップのものが適している。
エサは比重のある底釣り用の両ダンゴ。
ダンゴの底釣り夏100cc+ダンゴの底釣り冬100cc+水70cc。
魚が上ずり気味の時は手水でエサを練り込む。
それでも対応できない場合はハリスを短くする。
タナは上バリ3cmほどズラした方が明確なアタリに繋がりやすい。
底釣りはまずウキをナジませることが肝心。
ウキは毎回のように動くので戻し後の明確なアタリを取る。
夏場でも底釣りで爆釣している人を見かける時がある。
<山野正義/TSURINEWS編>
首都高速与野IC~R17(新大宮バイパス)を北上。鴻巣市内の宮地交差点を右折し県道32号(鴻巣羽生線)を羽生方面へ。
約3km先の鴻巣カントリークラブの看板がある信号を右折。約800m先を右折。同ICから28km弱、所要45~50分。
駐車場は30台くらい利用できる。
▼入釣料
無料、釣り台必携。