このところ人気沸騰中のヘラブナ釣り場が奈良・天理にある白川ダムだ。4月20日に訪れてみたが、ハタキの中休み。釣り人で大混雑中だった。そこで22日に再訪してみた。
白川ダムの概要
白川ダムは、現在の姿になる前は、白川溜池と呼ばれ自然味溢れる池で、ヘラブナやコイ、マブナ、ワカサギなどが釣れていた池だったが、アクセス困難な場所でもあった。
現在は、昔の面影はないものの、道路状況はうんとよくなって、ダム湖を取り囲むように、遊歩道やスポーツグラウンドなどもでき、多くの人々に愛されている場所になっている。
湖岸は斜面でコンクリート岸。安全ではあるが、夏季は水面下が藻類に覆われる。水位が低下して藻が岸辺に露出すると、よく滑るので注意しなければならなくなるのが難点だ。
当日の状況
4月20日には大混雑の上、駐車スペースもないほどだったので釣りを断念したが、22日は水位塔横(ボート家屋横)に入らせてもらって準備をした。
この場所は4m沖付近までは、なだらかな斜面だが、そこからは急に30cmほど深くなっていて、15尺ザオの範囲はコイのナワバリ?になっているようだ。
当日の仕掛けとエサ
床釣りでヘラブナを狙うなら、最低17尺のサオを使いたい。今回は18尺のサオを使ってミチイト1.5号、ハリス0.6号43cmと50cm、ハリはプロスト(金)8号を使った。
エサは一景のベースグルテン50cc+大豆グルテン50cc。バラケは荒麩バラケ100cc+彩雲100㏄+粘りのダンゴ50ccにした。
釣りのスタートは午前11時ごろから。聞くと、この日は低調らしい。話し相手になっていただいた、右隣の名人さんもまだ2匹だと笑っていた。
強烈なアタリが!
正午の時報を聞いて何分か過ぎた時、テナガエビが釣れて苦笑。食したらうまいだろうな…と思っていた時だった。急にウキが水中に消えた。慌ててサオを立てたが獲物は強烈な力で沖に走り、イト鳴りする手応え。
サオを伸されてあえなくハリスがきれてしまった。手応えから巨大に成長した、フナではなかっただろうか。以前コイ釣りの友人が、対岸で50cm強のフナを釣ったと言っていたが、多分それだろう。
2回目はコイにハリス切られ…
彼はハリス2号だったらしいが、私は0.6号。絶対無理だと思ったのでハリスを0.8号にかえて再びトライした。2回目のアタリは紛れもなくコイの手応え。ドスンとした響きがサオを伝ってきたが、瞬時にハリスを切られてしまった。
こんなことが3回も続いたので、閉口して1.5mの宙釣りに変更。それでも「コイは私に恋している」らしく、きれいなアタリはすべてコイだった。
粘って本命ヘラブナ
他の皆さんはヘラブナを釣っているのに、こちらはヘラブナに愛想をつかされて、午後4時になっても無釣果。なんとも悔しい状況。
ならば釣れるまで頑張るぞ…と心に言い聞かせ、サオを21尺にかえ、5時前になってやっと尺上(34cmくらい)と30cm強が連続してタモに収まった。
だけどこの日はツキもなかったようだ。手持ちで撮影したのだが、落ち着きがなかったようでピンボケ写真。泣くに泣けぬ今回の釣り。獲物の写真は前回のをイメージとして。
<森宮清釣/TSURINEWS・WEBライター>
白川溜池漁協
所在地:奈良県天理市