スノーピークとティムコが業務提携 釣りメインのキャンプ場が誕生?!

スノーピークとティムコが業務提携 釣りメインのキャンプ場が誕生?!

平成31年4月10日、キャンプギアを中心に高い人気を誇る『スノーピーク』と、フライフィッシングのパイオニア『ティムコ』が資本業務提携を発表した。これによって釣り人をとりまく環境に、どのような変化が生まれるだろうか。

【アイキャッチ画像提供:株式会社スノーピーク】

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目次

スノーピーク

スノーピークは1958年の創業以来、キャンプを中心としたアウトドア製品の開発、製造、販売を主軸に事業を展開。

スノーピークとティムコが業務提携 釣りメインのキャンプ場が誕生?!スノーピーク公式HPより

「人と自然、そして人と人をつなぐことで人間性を回復する」 ことを社会的使命とし、近年では、アウトドア製品に留まらず、アパレルの企画・販売、住宅や オフィスに自然を取り入れる「アーバンアウトドア事業」「キャンピングオフィス事業」、自然 資源をはじめとする地域の魅力を磨き上げ発信する「地方創生事業」「グランピング事業」と、 幅広い事業へ拡大中だ。

その流れの中で、キャンプと親和性の高いアウトドアアクティビティの領域への進出を課題として捉えていたとのこと。

ティムコ

スノーピークとティムコが業務提携 釣りメインのキャンプ場が誕生?!ティムコ公式HPより

一方、ティムコは、フィッシング ・アウトドア関連用品の企画開発、輸出入、製造及び販売事 業を展開している。

中でもフライフィッシングにおいてはロッドからフィッシングウェアに至るまで、すべてのフライフィッシング用品を取り扱う唯一の企業として高い認知とブランド力を誇っている。

現在はフライのみならず、海水ルアーフィッシングの分野へも進出。

さらに、釣具の他にもアウトドアクロージングのオリジナルブランド『Foxfire』にて、バッグやアクセサリーなども製造販売を行っている。

業務提携の理由

両社がもつ「フィッシング」「キャンプ」というそれぞれの専門領域で培って きた製品開発力、販売力、ブランド力を活かして協業していくことが、今後のアウトドアシーンに対して影響力を持ち、相乗効果が見込まれると両者は判断したようだ。

これらの施策を実行するにあたり、中長期的な関係を緊密にすることが必要不可欠であり、両社間で資本的なつながりを持つことが最も有効であるとの結論に達し、資本業務提携に至ったとのこと。

ビジョンの共有

さらに「人間性の回復」を社会的使命として掲げるスノーピークと、“Think in the field”を スローガンとするティムコとは、その理念に親和性があり、かつ互いに深く共感していることから、文化的側面においても、今後の新たなアウトドア文化の醸成に寄与し、更なる発展につながるものと考えているようだ。

ビジネス視点のみならず、ビジョンにおいてもマッチングがうまくいったことで、より強固な提携体制が築けるのではないか。

具体的な業務提携内容

両社は以下の内容の業務提携を実施する予定とのこと。

① 販売

両社の各店舗での相互商品販売

② 商品開発

両社の製品開発ノウハウを活かした新たな製品開発

③ キャンプ場開発

フィッシングを主要なアクティビティとする新たなキャンプ場の開発

④ その他

両社共に事業のシナジー効果の得られるプロジェクトの実施

釣り人への影響

まずは新規プロダクトへの期待感は否が応にも高まるだろう。元々、製品のクオリティには定評がある両社だ。信頼度が高い、かつ、斬新なプロダクトを期待しよう。

そして、もう一つ気になるのが【フィッシングを主要なアクティビティとする新たなキャンプ場の開発】という項目だ。ちょっとした管理釣り場が併設されているキャンプ場はたまにあるが、まだまだ数も少なく、また、あくまでフィッシングは『おまけ』要素であることが多い。

両社による、キャンプと釣りの次なるステップでの融合は楽しみで仕方がない。

ただ、「釣り」ありきの「キャンプ」という意図がバレると、家族の承認がおりにくくなるというデメリットも?

いずれにせよ、釣り人なら今後の両社の動きに注目していても損はないだろう。

<小菊/TSURINEWS・デジタル編集部>