伊藤さとしのプライムフィッシング。その日その釣り場で最良の釣りを目指す。1か月をメドに釣り方、エサ紹介などを伊藤の実釣を交えて解説する第16回。今月のテーマは「グルテンを使ってみよう。」昨今は両ダンゴからいきなりウドンセットに切り替えてしまいグルテンを触ったことがないなんて人もいるとかいないとか。そこでグルテンの基本をもう一度ここでおさらいしてみよう。テーマ最終回は向き・不向きについて考えてみよう。
グルテンが(向いている)いい時
「それはもちろん活性が落ちてきた時期だね。晩秋~春先のまだまだ魚の活性が上がりきっていない時に有効だよ。」
なぜ活性が低いとグルテンになるのですか。
「いちばんの違いはエサの開き具合。それと水を吸った時の軟らかさなどもあるかな。要は活性が落ちれば落ちるほど、開かないものに興味を示すし、逆に高活性なら開くほうに反応する。」
あとグルテンなら待てますしね。
「まあダンゴだって練りこめば持つようにはなるけど、低活性時にそのようなエサは効かないことが多い。練らなくてもエサが持つ。しかもほどほどの開きも有して。そのような要求にグルテンなら簡単に応えてくれるってことだろうね。」
新ベラが入った時などもグルテンのほうがいい時ってありますよね。
「そうだね。いる魚を的確に釣りこむ。つまりあまり寄せる必要がないシーンでもグルテンは活躍してくれるだろうね。」
次回は「バランスの底釣り・基礎編」です。
<週刊へらニュース 伊藤さとし/TSURINEWS編>
加須吉沼